以前に紹介しました「ごろうさる」君・・・、お尻のハートマークです。
さて久方ぶりに源内焼の紹介です。源内焼とその影響を源内焼が受けた作品と影響を与えた作品を一部含んで蒐集しており、専用の棚に整理しております。
脆い作品ですので、本来は保存箱をあつらえた方がいいのですが、まだそこまで手が回りませんが、徐々にです。
何度も記述していますが、源内焼の人気がいまひとつ浸透してこない理由のひとつが、源内焼の系統、もしくは再興された粗悪な作品が、源内焼と称していることによるものかもしれません。
源内焼 その80 三彩唐草文輪花鉢
共色補修跡有 合箱
口径197*高台径*高さ85
今までの紹介のように、源内焼(げんないやき)は、江戸時代中期に平賀源内の指導によって讃岐国の志度(現在の香川県さぬき市志度)、及びその周辺で製作された三彩の陶磁器の一群で、実用性よりも鑑賞本位に制作されました。
平賀源内が宝暦5年(1755年)長崎に遊学し、そこで学んだ交趾焼(こうちやき。中国南部で明・清時代に焼かれた一種の三彩陶) の技法をまねたものです。
一説には「交趾焼」があまりに高価で取引され、日本の貨幣が海外に流出するのを恐れたこと、故郷の讃岐国志度の産業振興のために平賀源内が考案したとも伝えられています。
源内は主に意匠指導を行い,五番屋伊助(赤松松山)および脇田源吾(堺屋舜民)が主として作陶しました。銘に「鳩渓」とあるものは再興された源内焼のもので、厳密には源内焼の分類から外れます。
インターネット上の記事によると源内焼には区分けの条件があるようです。
1.緑や褐色などの単彩や、三彩などを象徴的に施した軟式施釉陶器。(柔らかく欠け易い)
2.人物の表情や細かな風景描写などを、色釉で細かに描かず、数種の釉色で塗り分けている。(細かい細工で微妙)
3.原則として器の基本形を型を用いて成形しており、同型の作品が多く見られる。(陽刻が主で陰刻はない)
4.型の模様は、非常にシャープな浮き彫りである。(シャープというのが特徴)
5.幅広い内容の模様と器形。(皿や水注、水指など幅広い作品)
6.口縁部を強調し、六稜、八稜、輪花などの変化があると共に、これに伴う文様帯も幅広く取る。(独自の文様))
7.縁の文様は、唐草や変形唐草、篭目などこれまで日本の焼物には見られない独自の意匠が整然と施されている。(和と洋の折衷)
8.見込みの主題に、七賢人、樹下仙人、鍾馗、詩文、寒山寺風景、西湖山水など中国古典を典拠とするものが多く認められる反面、平住専庵著・橘守国画『唐土訓蒙図彙』の「山水輿地全図」を元にした万国地図や行基図風の日本地図、源内が所持していた西洋の動物図譜を元にした作品など、東洋とも西洋とも分けられない独自の意匠も見られる。
注記すべきは、源内焼以降の四国周辺での焼き物は下手なもので源内焼とは大きく異なるということです。これらの焼き物を源内焼と称していることがありますので要注意です。
大名家や幕府高官などに売られ、彼らが長く収蔵されたため、近年に再評価されるまでほとんど世に知られなかったようです。現在も美術館などより個人が所蔵している作品が多いとのこと。たしかに美術館で見かける機会の少ない作品群です。
いつか機会があったら展示したいのですが、小生の蒐集品は地図皿など代表格の作品が未蒐集なので、まだまだ「ごろうさる」君にも追いつかない・・・
さて久方ぶりに源内焼の紹介です。源内焼とその影響を源内焼が受けた作品と影響を与えた作品を一部含んで蒐集しており、専用の棚に整理しております。
脆い作品ですので、本来は保存箱をあつらえた方がいいのですが、まだそこまで手が回りませんが、徐々にです。
何度も記述していますが、源内焼の人気がいまひとつ浸透してこない理由のひとつが、源内焼の系統、もしくは再興された粗悪な作品が、源内焼と称していることによるものかもしれません。
源内焼 その80 三彩唐草文輪花鉢
共色補修跡有 合箱
口径197*高台径*高さ85
今までの紹介のように、源内焼(げんないやき)は、江戸時代中期に平賀源内の指導によって讃岐国の志度(現在の香川県さぬき市志度)、及びその周辺で製作された三彩の陶磁器の一群で、実用性よりも鑑賞本位に制作されました。
平賀源内が宝暦5年(1755年)長崎に遊学し、そこで学んだ交趾焼(こうちやき。中国南部で明・清時代に焼かれた一種の三彩陶) の技法をまねたものです。
一説には「交趾焼」があまりに高価で取引され、日本の貨幣が海外に流出するのを恐れたこと、故郷の讃岐国志度の産業振興のために平賀源内が考案したとも伝えられています。
源内は主に意匠指導を行い,五番屋伊助(赤松松山)および脇田源吾(堺屋舜民)が主として作陶しました。銘に「鳩渓」とあるものは再興された源内焼のもので、厳密には源内焼の分類から外れます。
インターネット上の記事によると源内焼には区分けの条件があるようです。
1.緑や褐色などの単彩や、三彩などを象徴的に施した軟式施釉陶器。(柔らかく欠け易い)
2.人物の表情や細かな風景描写などを、色釉で細かに描かず、数種の釉色で塗り分けている。(細かい細工で微妙)
3.原則として器の基本形を型を用いて成形しており、同型の作品が多く見られる。(陽刻が主で陰刻はない)
4.型の模様は、非常にシャープな浮き彫りである。(シャープというのが特徴)
5.幅広い内容の模様と器形。(皿や水注、水指など幅広い作品)
6.口縁部を強調し、六稜、八稜、輪花などの変化があると共に、これに伴う文様帯も幅広く取る。(独自の文様))
7.縁の文様は、唐草や変形唐草、篭目などこれまで日本の焼物には見られない独自の意匠が整然と施されている。(和と洋の折衷)
8.見込みの主題に、七賢人、樹下仙人、鍾馗、詩文、寒山寺風景、西湖山水など中国古典を典拠とするものが多く認められる反面、平住専庵著・橘守国画『唐土訓蒙図彙』の「山水輿地全図」を元にした万国地図や行基図風の日本地図、源内が所持していた西洋の動物図譜を元にした作品など、東洋とも西洋とも分けられない独自の意匠も見られる。
注記すべきは、源内焼以降の四国周辺での焼き物は下手なもので源内焼とは大きく異なるということです。これらの焼き物を源内焼と称していることがありますので要注意です。
大名家や幕府高官などに売られ、彼らが長く収蔵されたため、近年に再評価されるまでほとんど世に知られなかったようです。現在も美術館などより個人が所蔵している作品が多いとのこと。たしかに美術館で見かける機会の少ない作品群です。
いつか機会があったら展示したいのですが、小生の蒐集品は地図皿など代表格の作品が未蒐集なので、まだまだ「ごろうさる」君にも追いつかない・・・
休日に収集品の手入れや整理をしている主の楽しそうなお顔が目に浮かぶようです(笑)
さて、「ごろうさる」のお尻のハートマークまで載せていただいて、恐縮至極!
本人、否、本猿も「ブログをご覧になっている皆様にお尻を向けてしまって失礼いたしました・・・」と申しております(笑)
源内焼の棚は専用です。ばっちりでしょう!思いのほかうまく収納できています。