夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

山水染付伊万里皿

2011-10-08 09:36:59 | 陶磁器
最近は手作りの良さを忘れて、コストの安いものばかりが重宝されます。少しはいいものを手元に置いておきたいものです。手作りの良さは日本の良さでもありますから、なんでもかんでもコスト重視のこの頃、ハンドメイドの良さを再認識しておきたいものです。

日常の周りの中にいくつハンドメイドのものがあるでしょうか? スマートフォン、靴、服、器、・・・・・・・・・・・、年齢を重ねるにつれ、費用が多少高くともいいものとお付き合いしたくなったきます。そのためにはハンドメイドのなかでもいいものを見る眼を養わないといけないし、ちょっと財源も貯めなくてはいけません。

いいものはときおり、身近で寂しいそうにいくらでもいいから「使ってくれ」と主張していることがあります。聞き取る耳(情報源)も養うことが大切です。

口径183*高さ30
山水染付伊万里皿



幕末以前の伊万里のお皿は非常に使い勝手のよい器の一つです。割ったり欠けたりしてもそれほど高価ではないので、気にすることなく使えます。



古伊万里とか俗に言う「藍染」という高価な皿には中国製の贋作が横行していて、素人には判別がつかないので、高台内が釉薬を吹き付けたように綺麗なものなどは手を出さないほうがいいようです。

染付の器の良しあしの決め手はその図柄と色合いと言えます。
色合いは幕末になるとベロ藍といったきつい藍色になると濃淡がなくなります。



図柄も江戸期のものは手書きでかなり手慣れた絵付けで、画家顔負けの絵を描きます。

明治期になり多くの人が磁器の器を使うようになると大量生産のためにプリント柄を使い、手書きのよい作品は姿を消していきます。




皿の周囲の書き込みも購入する際には重要な判断ポイントです。書き込みの良いものを選ぶといいですね。



私はそれほど焼き物には詳しくありませんので、古伊万里、藍染、藍九谷、藍柿などのはっきりとした区別はよくわかりませんが、この器より書き込みの良いものが「藍柿」、「藍染付」と称される一群の最上級の染付の器のようです。中島誠之助氏の紹介ですっかり高価となりなかなか入手できないのが実情です。お揃いで5セット、10セットなどではなかなか揃いません。





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