皮肉なことに肉筆よりも版画のほうが良いという評価を受けている傾向がありますが、肉筆で魚類を描いた作品の現存数は少なく、そういう意味では貴重な作品と言えます。
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美女はときおり観て愉しむだけのもの、関わってはいけません。大概,
性根は腐っています。
ある美術評論家が木谷千種の作品を評してただ一言、「温藉な画境」と・・・。聞き慣れない言葉ですが、心広くやさしく、しとやかなことを言うそうです。女流画家の千種が到達した世界を表すのにもっともふさわしい言葉であるかもしれません。
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狩野探幽には多くの弟子がいましたが、子供はかなり年齢を経てからでき、結局はその長子の狩野探信に鍛冶橋狩野家を継がせました。しかし、久隅守景のような才のある画家は鍛冶橋狩野家から輩出されず廃れていきます。優秀な後継者を失って憂き目をみたのは狩野家そのものだったといえるかもしれません。
さて本日の作品の題材である「川を渡る布袋様」を描くにはそれなりの謂れがあるようです。 . . . 本文を読む