2021年4月下旬になってから近所の産直で販売されていた「葉ワサビ」を買ってきて何度か食べました。白い花が咲いているものを、そのまま茹でて食べました。この植物は、ワサビ、ワサビナ、サワワサビ、ミズワサビなどとも呼ばれているそうです。
ワサビ アブラナ科 ワサビ属 Wasabia japonica(Eutrema wasabi)
別名:ジャパニーズホースラディッシュ、ミズワサビ、ワサビナ、サワワサビ。北海道から九州に分布する多年草。日本固有の植物で、深山の水温の低い渓流に自生している。根出葉には長い葉柄があり、円形または心臓形の葉をつける。縁はゆるやかな波状に切れ込み、葉脈が深くて表面に艶がある。互生する葉は細い。春に白色で小さな4弁花をつけ、高さ20~40㎝になる。全草に鼻に抜ける独特の辛みがある。
肥大した根茎を摺り下ろして刺身やそばの薬味に、葉や茎はおひたしや天ぷら、わさび漬けなどに用いる。
開花期:3~5月。利用法:食用。タネまき適期:11月。株分け適期:3~4月、10月。
栽培のポイント:清涼な水が流れる浅瀬で栽培する「水ワサビ」と、畑で栽培する「畑ワサビ」の、2つの栽培方法がある。一般に栽培されているのは根茎が太りやすい「水ワサビ」。高温と直射日光を嫌うので、夏に涼しくて半日陰になる所に、川砂を敷き詰めた水鉢を用意する。植えつけたら13~16度の水を流れっぱなしにするのが理想だが、家庭では無理なので、こまめに水を取り替える。2年ぐらい育てたあと、花後から夏にかけて収穫する。[主婦の友社発行「美しい花と香りを楽しむ・ハーブ図鑑」より]