2014(平成26)年1月17日(金)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。山も野原も雪で真っ白になっているのに、この花卉センターの中には様々な花が沢山咲いていました。
花きセンターの本館(管理棟)の近くにあるシ「研修温室」の「高温区」にはラン(蘭)や様々な草花が植栽展示されていましたが、それらの中に1鉢だけでしたが花をつけた「ウインストン・チャーチル’インドミタブル’」と思われる「パフィオペディルム」がありました。
パフィオペディルムの交配種 ラン科 パフィオペディルム属 Paphiopedilum(Paph.)
パフィオペディルム属:約70種を含み、東南アジアを中心にインドから中国南部、フィリピンからニュー・ギニア、ブーゲンビル島まで分布している。一般に林床に地生、まれに樹上に着生する常緑多年生のラン。茎は極めて短く、葉は摺合して左右に展開し、長楕円形~長舌形で肉厚く、緑色または緑色と緑白色、あるいは紫色の斑入り模様となる。
花茎は頂生、直立または斜上し、1~多花をつける。1花茎に多数の花をつける種には同時に開花するものと、順次開花して1年以上にわたって咲き続ける種とがある。花は背萼片が発達して大きく、観賞の対象となり、2個の側萼片は合着して、背萼片と対向して下方につき、一般に小さく目立たない。花弁は広卵形、さじ形、細長く垂れてねじれるなど変化に富む。
唇弁は袋を形成し、巾着形、ヘルメット形など多形で、開口部の縁は大曲または外曲する。色彩は白、黄、緑色を基調に褐色や紅紫色を帯びたり、斑点が入ったりして複雑で落ち着いた色彩を醸し出している。花の寿命は長く、通常1か月以上もつ。
属名はギリシア語のPaphia(Paphosの女神、ヴィーナスの古都)とpedilon(サンダル)に由来し、ヴィーナスのスリッパの意。唇弁の形を見立てたもので、英名も貴婦人のスリッパladys slippersと呼ぶ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
パフィオペディルム ウインストン・チャーチル ’インドミタブル’ ラン科 パフィオペディルム属 Paphiopedilum(Paph.) Winston Churchill 'Indmitable'
1951年にイギリスで登録された名品。特に「インドミタブル」という個体は整形大輪点花の交配親として大変有名。現在でも人気は衰えず、今だに交配親の第一線で活躍している。現在までに交配登録されたものだけでも約270種あり、その数の多さに驚かされる。FCC/AOS [日本放送出版協会発行「NHK趣味の園芸 世界のラン」より]
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