peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

世界遺産・平泉中尊寺の国宝等&常緑シダ(羊歯) 2012年8月12日(日)

2012年08月19日 | 植物図鑑

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2012年8月12日(日)、関東地方に居住している孫たち(二女の3兄弟妹)が、昨日の夕方東北新幹線で一関駅に着きました。今日は孫たちが望んだ奥州市衣川区の「東北ニュージーランド村」(衣川区日向59)に行ったのですが、6~7年ぶりぐらいの訪問でした。その後、あまり気が進まないようでしたが、2011(平成23)年6月にユネスコの世界遺産に登録された「平泉」に寄ってきました。

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中尊寺月見坂登り口付近にある平泉町営駐車場が「満車」で入れなかったので、裏側の車道を登って、金色堂に近い駐車場に駐めました。この傍にある大池跡という史跡からは100mほどで金色堂や讃衡蔵がありました。

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(上)金色堂中央壇および壇上諸仏 檀:国宝 諸仏:国の重要文化財

初代清衡の柩(ひつぎ)を納める。壇上の諸仏は藤原時代の様式を伝え、華やかななかにも、洗練された気品をただよわせている。格狭間の金工技術は特に優れている。

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(上)金色堂内陣天井見上げ 国宝:内陣の天井は折上小組格天井で、すべて金箔を押し、辻金具は宝相華の文様を透彫にし、それぞれ中央に白銅鏡を入れている。天蓋は残片をもとに復元模造したもの。

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(上と下)金色堂左右壇および壇上諸仏 壇:国宝 諸仏:国の重要文化財。

向かって左(上の画像)が二代藤原基衡の柩(ひつぎ)を納める壇。右(下の画像)が三代藤原秀衡の柩(ひつぎ)を納める壇である。およそ30年の歳月をはさんで造立されているが、藤原時代の典雅な趣は変わっていない。基衡壇の二天像の一体は失われている。

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(下)金色堂内陣正面蟇股(がままた) 国宝:古建築の蟇股のなかで、最も華麗で美しいものである。長押や無目などにとりつけた宝相華文の透彫金具の中央には、青いガラス玉をはめ込んでいる。

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(上と下)金色堂中央壇および左壇格狭間 国宝:内陣の装飾のなかでも、最も精巧な金工の技法が用いられ、鋳銅の鏡地板に孔雀と花をあしらえ、孔雀の尾羽根には透かしがあって、もとは宝石かガラス玉が入れてあった。

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(上と下)中尊寺金色堂壇上諸仏:2阿弥陀如来像(左壇)、3観音菩薩像(左壇)、4勢至菩薩像(左壇)、5地蔵菩薩像(左壇)。6阿弥陀如来像(右壇)、7観音菩薩像(右壇)、8勢至菩薩像(右壇)、9地蔵菩薩像(右壇)。

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(下)金色堂内陣巻柱(部分) 国宝:四天柱の前面2本の柱は、螺鈿(らでん)、蒔絵など漆芸の最高水準を示すもので、画像のものは東北柱の一部である。宝相華文はこの時代になると大陸の影響を脱し、純日本様となっている。

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(下)阿弥陀如来像(金色堂中央壇) 国の重要文化財:優雅な像容のなかにも、毅然とした面持ちがあり、数ある藤原仏の中でも異彩を放つ。近世の粗悪な補修の手が加えられていたが、最近の修理により、当初のありさまに戻った。

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(下)観音菩薩像(部分 金色堂中央壇) 国の重要文化財:中央の藤原後期の傾向を反映しているが、中央の仏像にはない、素朴な味わいのあることも見逃せない。みちのくの風土がそうさせたのであろうか。

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(下)地蔵菩薩像(部分 金色堂中央壇) 国の重要文化財:この地蔵を観ていると、心が洗われるような清々しい気分になってくる。藤原期につくられた地蔵は他にもあるが、これほど心に滲みて、美しく感じられるものは稀である。

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(下)増長天像(部分 金色堂左壇) 国の重要文化財:藤原期の忿怒(ふんぬ)像は、概して猛々しさがなく穏やかな相をしているが、この像もその一例。

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(下)増長天像(部分 金色堂中央壇) 国の重要文化財:上の画像に比べると、怒りをあからさまに表わし、写実的な様相を呈している。

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(下)華鬘(けまん) 金色堂 国宝:金色堂の荘厳具の一つで、中央壇正面の長押にかけられていた。宝相華文の透彫の金具に、薄肉に打ち出した迦陵頻伽を鋲打ちしたもので、金工の秀作である。

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(下)孔雀文磬 金色堂 国宝:表裏同文の鍍金鋳銅製で、刻銘によれば、藤原氏が亡びて後、建長2年(1250)につくられた。鎌倉期金工の秀作である。(上の画像)

釈迦如来像懸仏(かけぼとけ) 金色堂 国の重要文化財:鏡板の中央に金銅打出しの釈迦の坐像を表わし、光背は火焔を縁にめぐらし、ともに鋲打ちしている。(下の画像)

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(下)薬師如来像 中尊寺金色堂 国の重要文化財:螺髪(らはつ)と体部の金箔はみな失われ、漆が黒光りしている。二重円光の光背は周縁部を失っている。堂々とした仏像であるが、藤原仏にしては硬さが目立つ。

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(下)阿弥陀如来像(部分) 中尊寺 国の重要文化財:いわゆる定朝様の定印の阿弥陀像で、以前は本坊の本尊として祀られていた。鳳凰堂の本尊に比べると面長で、坐高もいくぶん高く、藤原末頃の作であろう。

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(下)薬師如来像(部分) 中尊寺 国の重要文化財:もと峰薬師堂の本尊として安置されてあったものである。全体に穏やかな調子でまとめられているが、細部には藤原末期の形式化された傾向が見える。

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(下)大日如来像 中尊寺 国の重要文化財:智拳印を結ぶ金剛界の大日如来像で、東北の仏像によくみられる桂材を用いている。小像ではあるがよく整い、金色堂中央壇の諸仏と同時期の作と考えられる。

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(下)千手観音菩薩像(部分) 中尊寺 国の重要文化財:上瞼を一直線に表わし、やや伏目の美しい表情をしている。金箔をまだらに押したところなど、素朴なおおらかさが感じられる。両脇に垂れる天衣は後補である。

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(下)一切経見返しおよび(大般若経巻十六)巻首 中尊寺 国宝:藍で染めた紙に金字で経文を書写し、見返しにはその内容を意味する図を金・銀泥を用いて描出する。金はもちろん、料紙なども東北産のものが用いられたのであろう。

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(下)金光明最勝王経宝塔曼荼羅図(第七塔) 中尊寺 国の重要文化財:「金光明最勝王経」は奈良時代から広く親しまれた経典のひとつで、金字の塔の周辺に、わかりやすく絵解きをしたもの。

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(下)金光明最勝王経宝塔曼荼羅図(第七塔  部分拡大) 中尊寺 国の重要文化財:「金光明最勝王経」十巻の経文を紺紙に金字で九層の塔の形に書写し、塔の初層には釈迦説法図を、塔の両側には、内容を表わす絵を描いている。

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(上と下)一切経見返し 中尊寺 国宝:経典の内容を絵で説明するため「経絵」とも呼ばれる。中尊寺の経絵はその代表的な遺品で、金・銀泥を用い、簡略化された描線を自由に使って図示している。日本画特有の味わいのある画面である。

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(上)古楽面(こがくめん) 若女(じゃくじょ)&(下)古楽面 老女(ろうじょ) 中尊寺 国の重要文化財:中尊寺鎮守白山神社には、古くから延年の祭事があり、毛越寺にも春の常行堂会に延年が行われていたことがわかり、それは今日に及んでいる。これらの古楽面はもう一つの「翁」面と共に中尊寺に伝わるもので、裏面に正応4年(1291)の刻銘があり、現存する在銘最古の遺品として資料的にも貴重である。

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このブログに掲載した仏像等の写真は(下)の集英社発行、座右宝刊行会・編集制作「中尊寺とみちのくの古寺」(日本古寺美術全集16)より]撮ったものです。

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