2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午後から見学した「花の館温室」の亜熱帯温室エリアに植えられているヒメバショウ(姫芭蕉)/ビジンショウ(美人蕉)が、花のように見える深紅色の苞を幾つもつけていました。
http://www.pref.iwate.jp/~hp3005/file-sisetu/setumei-004.html [岩手県立花きセンター:施設の紹介:花の館温室]
バショウ科 バショウ(バナナ)属 Musa :は約40種からなり、根茎から次々に吸芽(きゅうが=地下茎から出る側芽)を出し、栄養繁殖をして大きな株をつくる多年草である。もともと東南アジアの熱帯地域の植物で、インド東部からオーストラリア北部にかけて分布し、アフリカや南・北アメリカには自生しない。アフリカには、開花すると株ごと枯死してしまうエンセーテ属が分化している。
バショウ属は、自生では大きな集団をつくることが多いが、その場合は、属内の異なるグループ(節)の種が混じるか、同じグループ内の大型種と小型種が組み合わさるのが普通である。森林を焼き払った焼き畑の跡地に、大草原をつくることもある。バショウ属の自生種は、人間による森林破壊にともなって分布域を拡大してきたといえよう。
バショウ属は、幾つかのグループに分けられる。バショウのグループは、東南アジアの大陸部から西マレーシアの熱帯地域を中心に、約15種からなり、食用のバナナもこのグループの種から栽培化された。ヒメバショウのグループは、10種足らずからなり、インドシナ半島から西マレーシア熱帯地域に分布する。小型だが花序が美しい種が多く、観賞用に栽培される。
>ヒメバショウ(姫芭蕉)バショウ科 バショウ(バナナ)属 Musa coccinea
別名:ビジンショウ(美人蕉)。中国南部から東南アジア原産の大型の多年草。偽茎の高さが1~2mのかわいらしいバショウ(芭蕉)である。花茎は直立し、深紅色の苞が美しい。九州南部では露地でも越冬し、切り花用としても栽培される。
[朝日新聞社発行「週刊朝日百科・植物の世界115号(バナナ・パイナップル)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36680369&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:ビジンショウ(美人蕉/ヒメバショウ(姫芭蕉)]
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