(上)画像がついた名札には「ヘリコニア・プシッタコルム」と書かれていましたが、植物図鑑などを見ると、「プシッタコルム」はこの植物とは違うようです。
2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午後から見学した「花の館温室」の亜熱帯温室エリアに植えられているヘリコニア・カリバエと思われる植物が、花のように見える幅広くて朱赤色の苞を10数個2列につけていました。
オウムバナ(バショウ)科 ヘリコニア(オウムバナ)属 Heliconia :熱帯アメリカと太平洋諸島に30~40種が分布するといわれる多年草で、バナナと同じように偽茎をつくる。葉は長楕円形で、長い葉柄のあるものがある。葉と苞が2列に並び、美しいものが多い。花穂(花序)は直立または下垂し、多数の美しい苞をつける。花は苞に包まれる。
ヘリコニア・カリバエア オウムバナ(バショウ)科 ヘリコニア(オウムバナ)属 Heliconia caribae
カリバエは、西インド諸島原産の大型種で、高さ2mくらいになる。葉は長さ1~1.8m、長い葉柄がつく。花序は長く、直立し、幅の広い苞が10数個2列に並ぶ。苞は赤色で、時に黄色や緑色のものもある。
管理:高温多湿を好み、耐寒性は弱く、最低10℃は必要である。温室内に植えるが、排水の良い肥沃な土を用いる。半日陰で栽培し、夏期は遮光する。株分けで殖やす。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」より]
オウムバナ科 Heliconiaceae:色鮮やかな苞とバナナに似た葉が特徴的な熱帯植物である。オウムバナ(ヘリコニア)属1属からなり、中央・南アメリカや南太平洋諸島に約100種が分布するが、その大半は近年記載されたもので、雑種も多い。かつては「バショウ科」に分類されていたが、葉が2列に互生し、果実に少数(1~3個)の種子しか含まないことから、独立した科にされた。属名「ヘリコニア」は、ギリシャ神話の芸術の女神が住むヘリコン山に由来し、優雅な花姿にちなむ。「ロブスター・クロー(エビのはなみ)」「パロッツ・ビークス(オウムのくちばし)」などの英名があり、ゴクラクチョウカと混同されることもある。
この科の植物は、花蕙を出す偽茎とそれを支える地下の根茎からなり、偽茎は花が終わると枯れてしまう。偽茎は高さ1~6mに達し、花序が下垂する大型種もあるが、南アメリカの熱帯に広く分布し、変異の幅が広いヘリコニア・ストリクタH.strictaなど多くの種は高さ1m以下で、花序は直立する。花序は、2つに折れた舟形の苞に包まれ、花は短筒状の両性花で1日だけ開き、20個以上が順番に咲く。葉は普通2列に互生し、葉身の長さが高さの半分以上あることが多い。湿潤な低地の熱帯林に群生する種が多いが、中央アメリカ原産で、苞が橙赤色のヘリコニア・プシッタコロムH.psittacorumのように狭い葉をもつ種は、日当たりのよい開けた所に生育する。さらに、根茎を伸ばして1m以上も離れた所から新しい偽茎を出す種もある。(以下省略)
[朝日新聞社発行「週刊朝日百科・第115号(バナナ パイナップル)」より]
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/monocotyledoneae/musaceae/heliconia_carbaea/heliconia_carbaea.htm [ヘリコニア・カリバエア]
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/h-caribae.html [ヘリコニア・カリバエア]
http://blogs.yahoo.co.jp/kasinoki_nao/11381487.html [カリブのヘリコニア]
http://www.sunfield.ne.jp/~ameisei/herikoniakaribae.htm [ヘリコニア・カリバエア]
http://ameblo.jp/wishfellow/entry-10568290066.html [ヘリコニア一覧:fellowの美味しい物大好き]
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