2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午後から見学した「花の館温室」の亜熱帯温室エリアに植えられているビヨウタコノキ/アカタコノキが、沢山の気根を出していました。
タコノキ科 Pandanaceae:旧世界の熱帯に分布し、3属約700種が知られる。茎は分枝を繰り返して伸びるものと、つる状になるものとがある。幹の基部から太い根(気根)を出す場合が多く、その様子がタコ(蛸)に似ているので、タコノキの和名がついた。葉は細長く、縁に刺を有する。花は集合してつく。
タコノキ科 パンダナス(タコノキ)属 Pandanus:旧世界の熱帯にサンデリP.sanderi、ヴィーチ(和名:シマタコノキ)P.veitchii、テクトリウス(和名:アダン)P.tectorius、ウティリス(和名:ビヨウタコノキ)P.utilis、ボーネンシス(和名:タコノキ) P.boninensisなど140種が分布する。高木または低木で、気根が出て、タコ足状となる。葉縁と主脈には刺がある。海岸に多い。
パンダナス・ウティリス タコノキ科 パンダナス(タコノキ)属 Pandanus utilis
ビヨウタコノキ(美容蛸の木)、アカタコノキの和名があり、マダガスカル(アフリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑高木で、高さ20mに達する大型種。あまり枝を分枝せず、気根も少ない。葉は青緑色で直立し、長さ30~90cm、幅5~8cm、縁と下面の主脈には赤色の鋭い刺がある。葉が螺旋状に付くので捩れているように見える。英名:common screw pine。観賞用には3mくらいのものがある。果実は集合果で径20cmくらいあり、オレンジ色に熟すが食べられない。バナナを短くしたような1つ1つの果実は長さ4cmくらいあり、この中に数個の種子があり、これを発芽させたばかりの幼植物が最近流通している。原生地では葉ではバスケット、カバン、ムシロなどが作られる。
管理:寒さには弱く、高温を好み、温室栽培が主であるが、性質は強健。小型種は鉢植えで観賞するが、大型種は温室に地植えにする。冬は最低10℃が必要で、鉢植えの場合は15℃以上が好ましい。種子や株分けで殖やす。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」&下記Webサイトより]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/d/20100102 [peaの植物図鑑:ビヨウタコノキ(美容蛸の木)/アカタコノキ(赤蛸の木)]
http://www.engeinavi.jp/db/view/link/22.html [ビヨウタコノキ、アカタコノキ:園芸ナビ 植物図鑑]
http://www.botanic.jp/plants-ha/bitako.htm [shu(^^)Homepage,ビヨウタコノキ]
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-biyotakonoki_large.html [ビヨウタコノキ(美容蛸の木)]
http://www.asahi-net.or.jp/~zh7k-knk/shinka/05/h7.html [ビヨウタコノキ(京都府立植物園)]
http://oki-park.jp/tropical/hanadayori/2007/11/post-112.html [ビヨウタコノキの面白果実:海洋博花だより]
http://www.geocities.jp/michi_kba/siro/biyoutakonoki.html [ビヨウタコノキ]
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