今年の一月、宮城県亘理郡山元へ義理の両親の家に里帰りした時に、国道6号線を北上して、南相馬市を通っていったので農産物直売店に立ち寄りながら行きました。
その時に買った干し柿、、、おそらく街道にあったお店は震災とその後の津波でなくなったことでしょう。
南相馬で買った干し柿、、。
今、、、南相馬市は震災と原発で大変な事態になった。
もっとも、山元町の両親の家は、津波で全壊という判断で、強制取り壊しが決まったそうです。
家は見た目は半壊だが、一階がめちゃめちゃで実際住める状況じゃない。電気、水道、ガスは未通です。
あたりは地盤沈下で危険地域になって、連休後に立ち入り禁止区域になる。
復興できるのなら、いざ知らず、強制的、土地家屋没収です、、、。
天災とはいえ何ともむごい話であります。
命は助かったが、年老いてから家を失い、土地を失い、生活を失い借家住まいになる。
仙台市内へ移り、ナベ窯、茶碗から買って生活をはじめました。仙台市内でも、スーパーに行くと同じ境遇の方はすぐわかるそうです。その人の買い物が多岐にわたっていて、自分と同じような物が籠に入っている、、、。
両親は地震が来た時に、落ちた茶碗を拾ったり、ごちゃごちゃになった家の中を整理していて、全く津波の事は頭になかったと言います。
外がガラガラとうるさくなって、窓の外に大きな津波が来て、ようやく気がついて命からがら2階に逃げたと言います。取る物も取らないで逃げるのが精一杯だったと。
翌日の朝まで、近所から「助けてー」と叫ぶ声が夜通し聞こえていたと、、、。
自衛隊の救援部隊は早くて、当日の夜には泥海の中を一軒一軒まわってきて、明日救助に来ますからと言ったそうです。翌日大型のヘリコプターが飛んできて、最初に母が吊り上げられて、ヘリが救助者で満員だったので父は居残り、すぐに次のヘリが来て助けてもらったそうです。
自衛隊を憲法違反という方たちに言いたい、日本の誰がこういう事態のときに統制だってきてくれるのか!むしろ憲法や法でその身分「自衛隊」を明記するのが国民の勤めじゃないか!
農産物の直売場だったので、南相馬市の生産者とお話しました。
都内スーパーで売っているのとは色が違う。あんなにオレンジ色じゃありません、、、。
添加物や保存料無し。
真っ黒といっていいほどですが、美味しい干し柿です。
ベーグルにでも入れましょう!
国道6号線より海側数キロは、ほんとうに何にも残っていないらしい。
あれほど街道筋にあった商店がなくなったとは考えられません。
干し柿を作ったお婆ちゃんはどうだったのだろうか?