弘前は自転車を借りて走り回ると丁度よい。
禅林街(寺町)はこの辺りだろうと、目星をつけてシャカ・シャカ自転車こぎ15分くらいで、弘前駅から観光客だらけの弘前城を過ぎ、しばらく行くと超ひなびた禅林街につきます。
この禅林街には33軒の曹洞宗寺院が集められています。
一本道の両サイドに、お寺がずらっと並ぶ禅林街は、異様な雰囲気の寺町です。
禅林街の入り口には黒門と赤門があるそうだが、修理中で影も形もなかった。
街の中には小売店さえなく、曹洞宗の立派なお寺が一本道に続いています。
かっては禅林街は、弘前城の出城の意味があったとされているけど、、、。
長勝寺の有名な三門はいかにも古そうなたたずまい、、、。
この三門(山門とは書かない)と鐘楼はかなり古くて、京都あたりの保存状態のよいお寺と違う。
とくに鐘楼は1300年あたりのものと言われて、建物がボロ・ボロなのが悲しい。
鐘には北条の名が刻印されていて、中央政府と津軽の関係性が読み取られる重要な資料です。
鐘楼の建物はガタガタで、鐘と同じく1300年建立なのかも。
貴重な文化財なんだろうが、、、!
禅林街の入り口方向を長勝寺から振り返る。
杉並木と桜が綺麗に手入れされています。
観光客が異様に少ない。
弘前城のあの混雑は何だったんだろう。
お寺におさらばして、市内探索に戻ります。
長勝寺のお隣の公園は、まさに北国の春。
弘前のお墓は見晴らしのよいところにおかれている。
いやはや弘前のお墓は牧歌的です。
お墓など興味はなかったが、ここ弘前のお墓は春を謳歌している。じっと聞き耳をたてると空から唱歌が聞こえてくるようだった。
岩木山の麓のお墓も丘の上にあって岩木山をいつも眺めている。映画のワンシーンに使えそうなくらい良い味がある。たそがれ清兵衛のような武家さんが通りかかってもおかしくない、、、。
「清兵衛さんここでお別れいたします」
「うむ、あなたさまも、お元気でいてくだされ!」
「では、しつれいーーー」
そんな会話が桜の木々の合間から聞こえてきました。
実はここも高台で見晴らしがよい。
ジャーン
どうです、、、弘前の方々は死者の霊を大事にしているのかも。
それから自転車で弘前市内に戻って、、、乗り鉄として江南鉄道をチェックです。
その道すがら、自転車をこいでいたら5重塔が見えるじゃないですか。
最勝院の最北の5重塔でした。お参りをしてお賽銭をやろうとしたら、賽銭箱がなかった。弘前大学の女子学生まで賽銭箱を探してまごついていた。陸上部のジャージを着ていたので、声をかけてしばしマラソン談義だった。
それから江南鉄道の始発駅「中央弘前駅」へ向かった。
うーーーん
これが駅舎なのか???
ひなびた地方のスーパーじゃないのか???
あるいは、昔地方町にあった百貨店と書かれていた、何でも売っているお店???
おおよそ始発駅のイメージじゃない。
場末感がハンパじゃない。
裏に回ると、、、うーん線路があるーだった。
使っているのか使っていないのか心配になる。
しかも人っ気がないし、、、。
錆びている気がするし、、、。
でも自転車の数が多いので人はいるときにはいるのだろう。
ところが、、、こんな辺鄙なおおよそ観光地じゃないところにも、中国人の若いカップルが嬉しそうに物珍しそうに見ていた。弘前城の桜見物に来られたのだろうが、中国人の探究心には感心します。
もしかして、あの中国人は廃墟マニアだったのか、、、。
と感慨にふけっていると、間もなく電車がゆっくり到着。
賑わいが出てきたぞーーー。
大鰐温泉までちょっくらローカル線の旅ですよ~~~。
いい感じで日が落ちてきました。
大鰐は何にもないJRと接続している駅でした。
あー今はJRじゃなく第三セクターの青い森鉄道かと思ったら、やはりJR奥羽本線だった。
しかしJRと言ってもスイカが使えなかった!
何にもない旅、何にも目的のない旅、見るべきものを期待しない旅が、これほどまで気楽で肩の荷が降りるとはねーーー。
しかし、ベタベタと貼られた紙、もっと整理できんのかとーーー現実に戻されます。
いかんいかん、整理整頓などは糞食らえーーーですね。
そうそう、こんな日暮れの通学が、普通の日常がいいんですよーーー。
今思うと大鰐温泉でも泊まってくればよかった。
おわり
弘前城の夜桜
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/937485d3f0bf6de1165624ac5ff016d9
春爛漫、弘前城
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/840e262e9e835622f5ac61fa6348f0de
遅い東北の春
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/527fcf8933e567e41709eaf73563779f
弘前から岩木山へ自転車(ママチャリ)で
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/ff07fdaee984e5cc7f3c430a1ab155fd