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足尾銅山の中にトロッコで入る

2018-07-03 19:15:03 | 旅行記

足尾銅山と聞いても知らない方もいるかもしれない。

群馬県と栃木県の境の山間部の足尾で銅の鉱脈が発見されたのは江戸時代です。

最初のころは手掘りで産出量に限度がありま下が、明治時代に入って産業革命が起きてから、大規模に銅鉱山が開発されました。

金や銀の鉱山は人の欲望が渦巻くから、話のネタになりやすく、銅山は工業に直結するけど地味ですから、あまり知られていないのは仕方ない。

でも、日本の産業革命には足尾銅山は重要な鉱山でした。

その後、公害と呼ばれる最初の鉱毒事件が起きて、むしろ、そっちで有名になった。渡良瀬川沿の山は禿山ばかりで異様な光景です。

足尾銅山見学は、わたらせ渓谷鉄道の通洞駅で下車します。

足尾駅まで行くと行き過ぎです。

足尾銅山のメインの入り口が通洞口です。

この山の下に掘られた抗の総延長は、なんと1200kmにもなります。

東京から福岡ぐらいの坑道が縦横に掘られていました。

坑道は上下に15階ぐらいあり、それぞれに縦横抗が交差して、それが無数にありますから、1200kmの長さになります。

観光で入れるのは通洞口の、、、わずか数百メートルだけです。

さっそくトロッコ列車に乗ってみます。

3人がけぐらいの小さな車両です。

小さな機関車ですが急斜面を登れます。

軌道の真ん中にギアでもついているのだろう。

外気は30℃を超す熱気だったが、抗の中に入ると10℃ぐらいしかないのではと感じるほど寒い。

坑道には落盤がないように補強が入っています。

天井からは冷たい水がタラタラ流れてきます。

地下のホームからは歩きです。

足場はさほど悪くはないが暗いので注意。

通洞抗では人形が抗夫の演技を見せてくれます。

真っ暗な中でこんなことをしていたんだ、、、。

明治に入ってからは暗いながらもランプがあったけど、江戸時代の坑夫はロウソクでしょーーーー!

観光客が入れる坑道内は整備されているが、本来はこんなものじゃなかったのだろう。

色が変幻しているのが鉱脈です。

岩石を運ぶ無蓋トロッコ列車。

ホロが付いている所に人が乗るのでしょう。

ボロボロに錆びついた小さな機関車。

たぶん、このガソリンエンジン列車は渡良瀬渓谷鉄道のじゃないかな。

これで坑道は大きすぎるでしょ!

松山の坊ちゃんの世界だな、、、って言ってもわからないか。

軽便鉄道とも言いますか?

馬車列車みたいだなーーー。

品川、横浜間を最初に結んだ列車は、人力だったっけなーーー。

レールがあるから列車なんだが、動力がなかったから人か馬かが押したり引いたりしていました。

それに比べれば、だいぶ進歩している。

機関車にはフォードのガソリンエンジンを積んでいました。

どこを走っていたのかしらねーーー?

最寄りの駅は渡良瀬渓谷鉄道の通洞駅です。

渡良瀬渓谷鉄道は、群馬県の北部を走っているJR両毛線の桐生が始発で、山間の大間々まで結んでいます。そのまま山の奥に行くと日光に出ます。

日本の工業の歴史を学びに、ぜひ足尾銅山を見てください。


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