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日の名残り、カズオイシグロ、読書

2018-11-19 19:28:34 | 本と雑誌

カズオ・イシグロは「私を離さないで」の1冊しか読んでいないが、こんな日系のかたが世界にいらっしゃるのかーと、ビックリした記憶があります。

それが5年ほど前で、、、その作品で先日ノーベル文学賞を取られて、またビックリしたところです。

日系ではあるけど、英国に長年住んでいらっしゃるので、日系ではあるが英国人そのものの感性だと思いました。

それは「私を離さないで」を読んだ時にも感じたことです。

スケールの大きな時空を言葉で築き上げていく、、、日本人の感性では考えられないぐらいです。

「日の名残り」は英国独特の貴族お付の執事の目を通して物語が進んでいく。

執事の描き方が、滑稽なくらい生真面目で、これこそ英国のエスプリそのもののように描かれている。

女中頭の女性がこの執事に気があるのだろうが、執事は「品格とは」などと思考しながら気が付かぬふりをしている。

使えていた貴族が没落してご主人様が米国人に代わって、フランクで冗談を言うので、執事のほうもそれに合わせて冗談を勉強しなきゃと考える。

そのあたりに、英国の社会を風刺したりして、この小説全体に言えることだがユーモアがある。

英国の執事に代表される生真面目さ、、、。

ドイツの理路整然とした社会や製造物の在り方、、、。

フランスの自由社会への熱望、、、。

イタリアのアモーレだが閉鎖的な社会、、、。

スペインの土臭い芸術性、、、。

ヨーロッパ諸国は、それぞれ独自の気質があって、おもしろい。

それのイギリス版がこの小説「日の名残り」でしょう。

「私を離さないで」は怖い内容ですが、「日の名残り」英国愛をユーモアを通し語っている

お勧めします。

イザベラバードの日本紀行㊤ 1880年代にイギリス人女流冒険家&写真家&作家さんが1人で日本旅行した 

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの日本紀行㊦

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イザベラバードの中国奥地紀行㊤ 1880年代、ちょうど日清戦争が終わった頃の一人旅です

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イザベラバードの中国奥地紀行㊦

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