新宿から門前仲町へのランニングの途中で、山王日枝神社の脇のオカムラ本社・ショールームでビンテージ・カーを見つけました。
「家具の岡村製作所」が戦後まもない頃にクルマを作ったクルマでした。
車名は「ミカサ」でいくつかあった形式のなかに、粋なスポーツタイプのクーペがありました。
実際に売れたのは実用的なバンタイプが多かったそうですが、クーペはシンプルでカッコがいい。
ジャーン
国民車構想でトヨタが出したパプリカよりも早く発表されたのか?
パプリカと全体の構想が似ています。
空冷2気筒600ccは、ほぼトヨタと一緒だがFFドライブだそうです。
違うところは岡村製作所のミカサはトルクコンバーター(流体変速機)でオートマチック変速にしているところ。
日本の他社ではトルクコンバータ技術などなかった頃です。
えらく先進的な機構を持っていました。
ミカサをもっと平べったくスポーティーにしたら、イタリアのアバルトみたいな感じになったかもしれない。
かたやアバルトはリアエンジンで、ミカサは前輪駆動。
FFのスポーツカーが日本からこの時代に出ていればすごかったが!
なんでも、クルマ作りに参加しようと思ったのは、戦後国産初の飛行機を作れたからだそうです。
航空機の技術があったメーカーなんですね。
戦後の経済復興期で色んなメーカーが発祥しています。
バイクメーカーはそれこそ雨後の筍のように出てきて、すぐに淘汰されて大手5社ぐらいになった。
岡村製作所がクルマ作りから撤退したのも、そんな状況を見てのことでしょう。
賢明なチョイスでした。
ただ、ミカサは面白い魅力的なスペックですね。
スペック的にそっくりなトヨタスポーツ800と戦わせてみたかった!
あんれは、かっこよかった!
オカムラのあゆみ
https://www.okamura.co.jp/company/history/index.html
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