この時期の楽しみというと、なんと言っても「ヒメギフ
チョウ」だ。
例年だと、ゴールデンウィーク辺りがピークなのだが、
走りはそろそろ出てもよい頃だと思い、いつもの蓼科
へ。
有名な桜の名所(最近は、そこらじゅう名所だらけと
いう感がある)は、五分咲きといったところ。
この調子だと、連休前に満開だろう。
そしていつもの所に車を止め、いつものコースを歩く。
蝶道ともいうコースがあるので、その数百メートルを
何回か行ったり来たりする。
何度も来てるので、遭遇する確率の高い方法がこうい
うことであるということが分かったのだ。
日が照ってはいるが、そんなに暖かいという陽気では
ない午前十時。
越冬体の「キベリタテハ」「キタテハ」「クジャクチョウ」
と、春のシジミ「コツバメ」が姿を現す。
去年は「スギタニルリシジミ」がいたのだが今回はそ
の気配はない。
主役の「ヒメギフ」も全く見えない。
仕方ないので川を覗く。
最近のお約束である。
淀みに茶色のゲンゴロウらしき姿を一匹確認。
渓流に近い川のゲンゴロウだから、「滝壺ビオトープ」
のツブゲンゴロウなどの普通のゲンゴロウではないだ
ろう。
しかし、種類を同定できるほどの知識はまだ無い。
その後「コツバメ」の写真を何枚か撮る。
過去に何枚も撮っているのだが、きれいに撮れたのが
あまりない。
そこで、今日こそはと狙う。
なかなか落ち着いてくれないのでチャンスが無かった
が、一頭だけ落ち着いたのがいてじっくり撮ることが
出来た(後で確認したら半分駄目だったが)。
目的の「ヒメギフ」にはちょっと早かったかもしれな
い。
今日は諦めか、と撤収。
ところが、車のところまで数十メートルという地点で
一頭出現した。
拙いことに止まったところが別荘の敷地内。
更に拙いことに、人がいる。
念力を送って、外に出そうとした。
念力が通じて、ひらひら飛び出した。
今度は、止まれと逆の念力を送る。
止まった。
またしても別荘内。
しかし今度は、人もいないし、柵もないし、玄関まで
のアプローチだし、「ヒメギフ」はタンポポで吸蜜の
ようだし、と全ての条件は整っている。
躊躇無く直行。
というわけで、羽化したばかりのようなきれいな「ヒ
メギフ」を撮ることが出来た。
めでたしめでたし。