ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

無用門

2010年09月09日 | トマソン


見た限りではインパクトに欠けるが、これぞ「無用門」といった、静かな主張が感じられる。きっちりセメントで固められたその堅牢さは、存在感たっぷりである。ただこの物件は、下に残されたステップに気がつかないと、これが何だったのかは判らない。ここも何度も通過しているところなのだが(松本)、ちょっと暗い通りでもあり今まで気付かなかった。普段は全体の壁として見てしまうのだろう。ということは、同じ通りでも日にちを変え何度も歩くのは必須であるということだ。今回は、雨模様だった。天気が違うと見え方が違うということもある。つまり、同じ道でも飽きもせずに歩いてれば、何かしらに当たるということである。結局、犬も歩けば棒に当たる、なのだ。残念ながら、その当たったものが世間的に見れば価値がないということはあるが。
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