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ムラサキツバメ。シジミチョウとしては大型で、はじめヒカゲチョウの小さいのが飛んでいるのかと思いスルーしたのだが、ちょっと気になり確認するとこれだった。勿論初めて見る。というのも本来この蝶は、関東以西(1990年に関西以西だった)の暖かいところにいる蝶で、この辺りにいるはずないものだったのだ。生育範囲が北に延びていくのはツマグロヒョウモンなどでも見られる最近の虫界の傾向だが、とうとうムラサキツバメもか(迷蝶の可能性はあるが)。しかし今回いたのは山の中。食樹はマテバシイといって街路樹などに多い木、どう考えても都市の蝶と言われているムラサキツバメが繁殖する環境ではない。勿論この辺りに自生はしていない。謎は深まるばかりだ。