家の柱時計は一週間に一回ゼンマイねじを回さないといけない。ねじ回しの構造は凹凸の凹。凸は時計側。その凸は四角柱で、ねじ回しをそこにはめて回すことになる(写真)。単純な構造だがこのねじ回しがなくなると非常に困るわけだ。
そんな困った状況になってしまったのがつい一週間ほど前のこと。三四ミリ四方の正方形の穴を持ったねじ回しなんぞ今やどこにもないと一瞬思ったが、古い時計屋にはあるかもしれない(メーカーは精工舎、今のエプソン)、その古いつながりで古道具屋にもひょっとしたらあるかもと思い知り合いの古道具屋さんに聞いてみると、いくつもあるという返事。基本大きさは二種類で大体合うということで早速行ってその二種類を借り試すと、小さい方がぴったりだった。ここで一安心。今回の一件で、気軽に聞ける知り合いの古道具屋さんがいるということはなかなか有難い、と強く思った。
アシナガキンバエの一種
最近よく豆腐を食べる。食べ方は冷ややっこ(因みに一番好きな食べ方はぬるい湯豆腐)。味付けはワサビと醤油。ネギはあれば。豆腐は木綿。ここは絶対的だ。理由は豆腐の風味が絹ごしより上で適度な歯ごたえがあるから。
そこでいろんな製造元の木綿豆腐を食べることになるわけだが、今は有機大豆国産大豆などいろんなものが売っている。一通り食べてみないと分からないので端から食べてみる。そのうえでの結論は、一番多く売ってる価格帯のものはどれも似たようなもの。決して不味くはないが特別美味くもない。次に国産大豆を売りにしてるもの。下の価格帯のものより大豆の風味は強くなりその分美味くなる。そして豆乳の濃さを売りにしたもの。甘みは増すがその割に風味がそれほどない。濃ければいいというものではないと感じる。そして価格が倍以上のもの。今のところこれが一番美味いと思う。菊乃井製とあるがあの菊乃井のことなのだろうか。
しかし一番のお気に入りは、松本の郊外の山側にある小さな製造元のもの。昔ながらの味を保っているところで、値段も手ごろ。当然厚揚げも美味い。但し、買いに行くのが車じゃないと駄目なのでなかなか機会がない。流石に、豆腐だけ買いに行くというほどの豆腐マニアにはまだ至ってない。
ノコギリヒラタカメムシ
借りたDVDに入っていたフェリーニの「フェリーニのアマルコルド」「8 1/2」をやっと見た。「アマルコルド」は初めて。「8 1/2」は以前見て、多分15分ほどで脱落。元々フェリーニは好きな監督ではなく、「カサノバ」は途中で寝て終わりとかそんな記憶しかない。で今回何十年ぶりかのフェリーニであったが、途中で眠るとか一部あったがまあ何とか通して見た。以前見た時はちょっと難解な印象があったが今見ると全然そういうことはなく「アマルコルド」はエミールクストリッツア、「8 1/2」は洗練されてないゴダールみたいな印象を持った。しかしどちらもそれほど面白いとは思わなかった。ヴィスコンティの映画にも感じたことだが、どうもアテレコとアテレコ感満載なアフレコに違和感がある。どうも取ってつけたような印象がぬぐえない。