粉チーズ用のチーズを買うために久しぶりのカルディ。パルミジャーノレジャーノ辺りをと思っていたがそれはなくて、あったのはグラナパダーノとペコリーノロマーノ。これら三つを価格で比較するとパルミジャーノレジャーノ>グラナパダーノ>ペコリーノロマーノとなる。知名度順でもこれと同じ。味からすると上二つはほぼ一緒。パルミジャーノレジャーノの方がグラナパダーノより熟成感が強いが原料は同じ牛。ペコリーノロマーノは羊で味は一番クセが強い、がそれは同時に美味いともいえる。つまり、一番美味く一番安いペコリーノロマーノ一択ということになる。他より柔らかいのですりおろしが楽という利点もある。
それにしても以前は、ペコリーノロマーノのような羊のチーズは専門店でしか買えなかった。それが最近では近所にできた新しいスーパーにも売っている。ペコリーノロマーノ協会(本当にあるのか知らないが)が輸出に相当力を入れてるのではないか、と思うような状況だ。
蕎麦屋には洗練タイプとそうじゃないタイプの二つがある。洗練タイプは、脱サラした主人が始めるパターンが多い。店は余計なものを置かない、飽くまでもシンプルが基本。内装は、土壁や珪藻土などを使った自然素材中心。BGMはジャズか無し。そしてメニュー。セイロ(盛り)中心で、後は田舎や変わりそばがあるくらい。そしてまずは塩で食べて、などと言うところもある。ご飯ものは無い。つまみに玉子焼きやカモ焼があるところは日本酒にも力を入れている。天ぷらは基本どこにもある(個人的にはそばが美味しいところにはいらない)。セイロの値段は800円以上。大体二八でキレのあるタイプが多く味も良い。薬味は本わさびに細く切ったネギ。
一方そうじゃないタイプは、店にはポスターやらカレンダー、色紙メニューなどが乱雑に貼ってある。内装は所謂民芸調が多い。メニューは盛りそばから始まって山菜そば、丼物に親子丼なども。盛の値段は650円くらい。そば自体はそこで打ってるところが多い。タイプは大方もっそりしていてキレがない。そば粉は地物であってもあまり美味くはない(但し素朴なタイプが好きな人は問題ない)。
と大体こんなところ。なのだが、昨日、そうじゃないタイプにも関わらず、塩でと言われ更に本わさびといういやにアンバランスな店で二八と十割を食べた。例外は常にあるということです。
この前ある店で久しぶりの店パスタを食べた。サンマのトマトソース。サンマを食べるのは勿論今年初めて、というより最後に食べたのは四五年前というレベルだ。でパスタだが、焼いたサンマをトマトソースで和えたもので味付けは良かった。唯、サンマの鮮度が今一つに感じたのだが、サンマに関しては鮮度の良いものを食べたことがなく、平均的な味と言えなくもない。青魚類は足が速く普通にここらのスーパーで売ってるものは生臭くて美味くないが、それよりは益しではあった。
寿司ネタだとサバ、コハダ、イワシ、アジと特にしめたのはかなり好きだが、普通の焼き魚としてはあまり食べたことがないのが実情だ。焼き魚であっても刺身にするぐらいの鮮度のものが良いに決まっている。それに刺身が常に一番美味いわけではない。要するに、鮮度の良い焼き魚を食べた経験があまりに少ないという話なのであった。