アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

ポール・ドゥ・ブラ…アームス…♪

2018-07-05 09:05:23 | Weblog
作品の振り付けに組み入れようと考えているアンシェヌマン。
ピケ→クぺ→フォンデュ・バロネとパ・ドゥ・ブーレ、パ・ドゥ・ブーレ・アン・トゥールナン。
多少の個人差はありながら、脚の動きだけならなんとかクリア出来た感じ。
ただそこにポール・ドゥ・ブラ、つまりアームスの動きが加わると ってなるのね…
それじゃしょうがないな、とポール・ドゥ・ブラだけ抜き出して繰り返すと…、出来る…。
ではポール・ドゥ・ブラを合わせてアンシェヌマンをどうぞ、となると…
ま、原因は基本の≪基≫のポール・ドゥ・ブラが身に付いていないんだな。
子供のころにちょっとバレエをやってて、大人になってから十数年ぶりにバレエを再開、とか。
大人になってから初めてバレエを始めました、とか。
いずれの場合も、きちんと正確なポール・ドゥ・ブラを知らないままきてる。
見よう見まねでとりあえずその場しのぎできちゃってる、というのかな。
チェケッティやワガノワなどメソッドによって違いはあれど、1番から5番まで基本のポジシオンがある。
そこにエポールマンが加わり、エファセとクロワゼによって顔の向け方が変わる。
ポール・ドゥ・ブラにもアン・ドゥオールとアン・ドゥダーンがある。
そういった基本を知らない、身に付いてないんだね。
きちんとした軌道が理解出来てないから、中途半端な動きになっちゃうし。
だからセンター・レッスンでアームスを伴うアンシェヌマンになると、途端にアームスが縮んだり、変な曲がり方をしたり、捻じくれたりするんだね。
正確なポール・ドゥ・ブラが身に付いてないってことは、腕を動かしきるだけの筋力が備わってないってことだしね。
アームスの動きにはある種の法則性があるんだけどね。
アームスは単なる添え物ではないんだよなぁぁぁ…。
アームスがトルソーのコントロールをサポートし、動きをリードするものなんだよ。
そして美しさを表出するもの。
アームスが美しくなければバレエの動きは美しくはならない。
美しくない…、そんなものはそもそもバレエではない。
とは言ってもよ…。
7月18日から振り付けを始めて、10月28日が本番予定というスケジュールにおいてはよ…。
みんなに正確なポール・ドゥ・ブラの基本の≪基≫をきっちり身に付けさせるほどの時間的余裕はない
というわけで…。
当面は腕を“棒のように真っ直ぐに伸ばしきって”動かすようにして下さいね。
肘も手首も曲げない
棒のように伸ばしきって機械的に動かすこと。
雰囲気とかニュアンスとか曲線とか、一切考えなくてよろしい。
ポジシオンからポジシオンへの変化を素早く、それだけでよろしい。
トルソーとアームスの関係が決まって、瞬間瞬間のポゼが完結すれば、美しく見せることは出来る。
昔むかぁ~し、私を育てて下さった先生がおっしゃいました。
腕は、肩から生えているのではありません。アナタの心から生えているのです。
そう、まさしくそのとおりだと思います
でも、いま、私は水曜日クラスのみなさんにこの言葉を捧げます。
腕は、肩から伸びているのではありません。アナタの背骨から伸びているのです
コメント
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