アイさんに降り移ししてから思うこと。
彼女は順番をきっちり憶えて、動き方もきっちり憶えて、間違えなくなったら、踊る練習、というタイプではない。
踊りながら順番も動き方も憶えていく、というタイプ。
今回の作品のために用意した曲は、出だしの
7
→2→3→8
2→3→
の1拍にファン
と弦と管の和音が一つ響く。
「この呼吸のような和音を聞いたら出るんだよ」
とはじめに言っただけで、彼女は出のタイミングを逃さない。
分割して振り移しして、アタマから通すときに、はじめの1回だけは私も一緒に踊る。
3拍子の曲の所々に僅かにリットするところがある。
そういうとき
「このリットするところが曲の呼吸だ」
と声をかけると、次に一人で踊る時にはもう、その部分にいたるとポン
とポゼで動きを止めるのではなく“ふぅ~”っとポゼにつなぐ。
あぁ、いいなぁ…、と思う。
全く同じ振りでも、全く色あいの違う作品に仕上がるだろうな、と楽しみが増す。
もともとは水曜日クラスの3人のために曲を選び創作したものだけど、踊る人が変われば当然、演出も変える。
ゆったりと揺蕩うようなワルツの優しいメロディー。
そのメロディーに微かに漂う哀愁のようなもの。
娯しさの陰にある憂愁のようなもの。
それでいて挑発的な眼差しを感じさせるようなクライマックスのメロディー。
そんな諸々を表現できるような演出をしたいなぁ。
彼女は、私に何を見せてくれるかしら、どんな踊りを見せてくれるかしら。
…と、そんなことを考えているよ、アイさん…
彼女は順番をきっちり憶えて、動き方もきっちり憶えて、間違えなくなったら、踊る練習、というタイプではない。
踊りながら順番も動き方も憶えていく、というタイプ。
今回の作品のために用意した曲は、出だしの
7
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の1拍にファン
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「この呼吸のような和音を聞いたら出るんだよ」
とはじめに言っただけで、彼女は出のタイミングを逃さない。
分割して振り移しして、アタマから通すときに、はじめの1回だけは私も一緒に踊る。
3拍子の曲の所々に僅かにリットするところがある。
そういうとき
「このリットするところが曲の呼吸だ」
と声をかけると、次に一人で踊る時にはもう、その部分にいたるとポン
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あぁ、いいなぁ…、と思う。
全く同じ振りでも、全く色あいの違う作品に仕上がるだろうな、と楽しみが増す。
もともとは水曜日クラスの3人のために曲を選び創作したものだけど、踊る人が変われば当然、演出も変える。
ゆったりと揺蕩うようなワルツの優しいメロディー。
そのメロディーに微かに漂う哀愁のようなもの。
娯しさの陰にある憂愁のようなもの。
それでいて挑発的な眼差しを感じさせるようなクライマックスのメロディー。
そんな諸々を表現できるような演出をしたいなぁ。
彼女は、私に何を見せてくれるかしら、どんな踊りを見せてくれるかしら。
…と、そんなことを考えているよ、アイさん…
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