シリーズ第1巻を読んだ後、主人公である箱屋の新吉に纏わる薄っすらとした謎に惹かれました。
もちろん大方の予測はしている、というより伏線として作品の随所に描かれているから純然たる謎ではないんだけど、言ってしまえば正体の見えている謎がどう展開してどう収束していくのかなっていう興味ですね。
新吉を亡き友の仇と付け狙っているのであろう人物。
新吉を柳橋に引き抜こうとちょっかいをかけてくる美代次姐さん。
新吉の何を見抜いたのかもの言いたげな料理屋のご隠居。
こういうものは、気分がノッているときに一気に楽しみたいゾ、というわけで。
『向島・箱屋の新吉 謎の客』
『向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨』
一気に2巻楽しんじゃいました
新吉、目端が利いて行動力があるところは相変わらず
かつて御前試合で1等になったという剣の腕前は鈍ることなく
二つ年下のお葉姐さんを大事にしているし
まぁ、柳橋の美代次姐さんは相変わらずだわよねぇ、いい加減におしよとも思うけど、それが芸者の気っ風でもあろうしねぇ。
火事による解き放ちをきっかけに牢抜けした囚人が大店の主を付け狙い、実はその背後には…。
新吉が見事に入り組んだ謎を解くのが、2巻目の『謎の客』。
3巻目の『梅若の涙雨』では、女衒に買われたはずの娘が…。
その行方と入り組んだ謎を追っていくうちに…。
同時に新吉の過去が、仙北藩近習番士であり吉原の花魁小紫の間夫であり、故幡多忠次郎を斬ったとされていた油木新之助であるという過去が清算されます。
その清算されていく過程がね、暖かく清々しいものですよ。
女衒に買われたはずの娘の問題が解決したとき、真の当事者であった某用人が新吉に言ったひとこと、
「…、わが殿にそなたのような男がついていたら…」
また、故幡多忠次郎の友が別れ際に言ったひとこと、
「……、そなただったら、決して忠次郎を斬らなかっただろう」
これだけでも、新吉という男の器がわかりますよね
謎が解けて事件は解決し、小紫への想いにも一区切りつき、人を斬ったという濡れ衣も晴れて油木新之助は文字通り新吉になりました
で…っ。
『向島・箱屋の新吉』の新章が早くもスタートしているようです
じゃ、ちょっと書店に行ってきます
もちろん大方の予測はしている、というより伏線として作品の随所に描かれているから純然たる謎ではないんだけど、言ってしまえば正体の見えている謎がどう展開してどう収束していくのかなっていう興味ですね。
新吉を亡き友の仇と付け狙っているのであろう人物。
新吉を柳橋に引き抜こうとちょっかいをかけてくる美代次姐さん。
新吉の何を見抜いたのかもの言いたげな料理屋のご隠居。
こういうものは、気分がノッているときに一気に楽しみたいゾ、というわけで。
『向島・箱屋の新吉 謎の客』
『向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨』
一気に2巻楽しんじゃいました
新吉、目端が利いて行動力があるところは相変わらず
かつて御前試合で1等になったという剣の腕前は鈍ることなく
二つ年下のお葉姐さんを大事にしているし
まぁ、柳橋の美代次姐さんは相変わらずだわよねぇ、いい加減におしよとも思うけど、それが芸者の気っ風でもあろうしねぇ。
火事による解き放ちをきっかけに牢抜けした囚人が大店の主を付け狙い、実はその背後には…。
新吉が見事に入り組んだ謎を解くのが、2巻目の『謎の客』。
3巻目の『梅若の涙雨』では、女衒に買われたはずの娘が…。
その行方と入り組んだ謎を追っていくうちに…。
同時に新吉の過去が、仙北藩近習番士であり吉原の花魁小紫の間夫であり、故幡多忠次郎を斬ったとされていた油木新之助であるという過去が清算されます。
その清算されていく過程がね、暖かく清々しいものですよ。
女衒に買われたはずの娘の問題が解決したとき、真の当事者であった某用人が新吉に言ったひとこと、
「…、わが殿にそなたのような男がついていたら…」
また、故幡多忠次郎の友が別れ際に言ったひとこと、
「……、そなただったら、決して忠次郎を斬らなかっただろう」
これだけでも、新吉という男の器がわかりますよね
謎が解けて事件は解決し、小紫への想いにも一区切りつき、人を斬ったという濡れ衣も晴れて油木新之助は文字通り新吉になりました
で…っ。
『向島・箱屋の新吉』の新章が早くもスタートしているようです
じゃ、ちょっと書店に行ってきます