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吉良邸討ち入り…♪

2021-12-14 10:44:17 | Weblog
珍しく気が付きました、今日12月14日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入った日だったよね、って。
正確には旧暦の12月14日だから時期的には年が明けてからになるんだろうけど…。
たしか14日の未明に討ち入って吉良に止めを刺し、一同うち揃って引き上げたのが白々と夜が明けるころじゃなかったっけ、って歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』『元禄忠臣蔵』と時代劇からの知識です
この引き上げの場面で今も印象に残っているのはテレビの時代劇で、九代目松本幸四郎丈(現二代目松本白鸚)扮する大石内蔵助に率いられた一同がとある橋の袂に差し掛かると、二代目中村吉右衛門丈扮する幕府役人が騎乗で足止めしてて他の道を行けと暗示するシーン。
あれにはこう、役者の胆力みたいなものを感じたなぁ
はぁぁぁ、吉右衛門さん
現白鸚丈も大石内蔵助(歌舞伎では大星由良之助)を何度も演じられているけれど、私が覚えているのは吉右衛門さんの大星だなぁ。
祇園一力での放蕩の場面なんか、もう、ね。
主君の命日にも遊び惚けているわけだけど、そこに探りを入れに訪れた人物から刺身を食せと進められる。
遊び惚けているようで実は大星、その日ばかりは精進潔斎している。
でも、刺身=生臭を食べなければ今の放蕩ぶりが見せかけだとバレちゃうから、苦渋の選択で口にするわけね。
様子を窺う人物が去ったあと大星の怒りが爆発する、そのときの吉右衛門さんの台詞の素晴らしかったこと
声は良いし口跡はいいし、立て板に水のごとく滔々と。
過剰な抑揚や強弱がないだけに、余計に怒りの深さを感じさせられたものです。
そしてお軽さんに手紙を覗かれていると気づいてからの、彼女には悟らせない凄味。
はぁぁぁぁ、吉右衛門さん、もう一度観たかったなぁ
忠臣蔵は映画やドラマでもさまざまに取り上げてるし、なぁんとバレエにもなっちゃったし。
討ち入りの日を偲んで所縁の土地では『義士祭り』が開催されたり、吉良邸があった本所松坂町公園では『元禄市』という市が毎年開かれたりもするんですって。


コメント
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