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フィギュアスケート全日本選手権 ― 男子シングル…♪

2021-12-25 09:18:42 | Weblog
昨夕はフィギュアスケート全日本選手権の男子シングルのショートプログラムをテレビで観てました。
鍵山優真選手は最終組、宇野昌磨選手と羽生結弦選手は一つ前の組での演技で、その二組の演技の生中継。
宇野選手は試合の数日前に右脚を痛めたとか、また羽生選手も右足首靭帯の故障を抱えていて、どちらも心配な状況でしたけど、そんなことは微塵も感じさせない圧巻の演技でした。
とくに羽生選手は凄かった。
≪序奏とロンド・カプリチオーソ≫、原曲はヴァイオリン曲だと思いますがピアノ演奏になっていて、この難しい曲でどんな演技をするんだろうと楽しみでもあり、故障を抱えた脚が心配でもあり祈るような気分で観てました。
4回転ジャンプも4回転→3回転のコンビネーションジャンプも見事に確実に着氷して素晴らしかった。
解説の本田岳さんが仰ってましたが、羽生選手のジャンプには“さぁ跳ぶぞ”という分かりやすい助走や予備動作がなく、ステップの流れの中でその流れを切ることなく跳べる、それだけ難易度の高いジャンプを跳んでいる、と。
たしかに“そ~れっ”と力で勢いをつけて跳ぶ感じじゃないですもんね。
上手く言えないけど“ヒョイっ →キュルキュルキュルキュルっ →ぽん ”って感じかなぁ。
そしてね、なんだか羽生選手の中からピアノの音が溢れ出てくるような印象でした。
カウントとかリズムとか解釈というものとは無関係で羽生選手自身の動きが曲を生み出している、そんなイメージです。
とにかく素晴らしかった。
言い古された言葉ですけど、羽生選手でなければ、羽生選手にしか出来ない演技ってこれなんですね。
そして羽生・宇野両選手に続く若手の有望株、鍵山優真選手、彼も健闘の甲斐あって3位につけました。
鍵山選手は1つのジャンプで着氷ミスがありましたからね。
演技後、苦笑を浮かべて頭を抱え、リンクサイドに引き上げるまで両手で頬を押さえていた姿がチャーミングでした。
他にもたくさんの若手が育ってますからますます楽しみな男子シングルです
コメント
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