
■ 中東の地図で塗り絵をしてみよう(2) ■
以前このブログで中東の地図で塗り絵をしてみました。
「中東ドミノ倒し・・・イスラエルは大丈夫?」
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/20110304/archive
今回は視点を変えて、旧勢力か、新勢力かで塗り絵をしてみます。
従来のアメリカ傀儡政権が健在の国を黄色。
反米政権やイスラム政権原理主義色の強い国はオレンジ。
・・・おいおい、もう既にほとんどオレンジになっちゃったよ。
異論はあるかと思いますが、トルコは現在イスラム色の強い政権です。
パキスタンも米国傀儡のムシャラフ政権が倒れています。
スーダンは以前よりイスラム政権と反政府組織の内戦が続いています。
■ 戦争はいつも石油を巡る争い ■
近代の戦争は石油を巡る争いであったといっても過言ではありません。
第二次世界大戦で、日本はインドネシアの石油を、イタリアとドイツは中東の石油を巡って連合国と戦いました。
① 第二次世界大戦後、米英仏が中東を支配
② 独立運動の台頭で傀儡政権(王政)を作って独立を容認
③ 石油利権はメジャーが独占
④ ガス抜きとして、イスラエルという分かり易い敵を建国
⑤ エジプト、シリア、リビア、イラクなどで軍事(社会主義)政権が傀儡王政を打倒
⑥ 中東戦争を通して緊張関係を恒常化する
⑦ 中東戦争の結果メジャーの支配力が低下し、OPECが石油の価格権を握る
⑧ OPECを操作していたのは実はアメリカ」
⑨ 石油価格の高騰が、金兌換制度を廃止したドルを支える(修正ブレトンウッズ体制)
⑩ イラン革命が発生し、米傀儡のパーレビ国王が追放される。
⑪ イランの石油利権をアメリカが失う
⑫ イラクを使い、イランに戦争を仕掛けさせる
⑬ イラク戦争によってフセイン政権がアメリカに倒される
ここら辺は教科書に載っている通りでしょう。
■ 陰謀論的解釈 ■
陰謀論的に解釈すると、中東情勢は違った姿を現します。
先ず、国際石油資本(メージャー)はセブンシスターズと呼ばれ、下記の様に分類できます。
ロックフェラー系(米国資本)
1 スタンダードオイルニュージャージー
(後のエッソ、その後1999年にモービルと合併しエクソンモービルに)
2 スタンダードオイルニューヨーク
(後のモービル、その後1999年にエクソンと合併してエクソンモービルに)
3 スタンダードオイルカリフォルニア(後のシェブロン)
4 ガルフオイル(後のシェブロン、一部はBPに)
5 テキサコ(後のシェブロン)
ロスチャイルド系(ヨーロッパ資本)
2 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ60%、英国40% )
3 アングロペルシャ石油会社
(後のブリティッシュペトロリアム、2001年に会社名の変更でBPに)
① 石油利権はこれら7社にほぼ独占されていた。
② 中東に軍事政権が樹立してはメジャーの利権を剥奪
③ 石油利権を国家管理とする
④ 価格決定権を確率する為にOPECを設立
⑤ イラン革命後、仏・独・露などはイラクを支援し石油利権を獲得
⑥ エジプトなど軍事政権が財政支援に釣られて、アメリカの傀儡政権化
⑥ イラク戦争によりアメリカは中東の独裁政権に圧力を強める
⑦ シリアとリビアがアメリカに屈する(石油利権も影で動いているのでは?)
⑧ イスラム原理主義勢力の台頭
⑨ スーダンに樹立したイスラム政権が南部の石油利権を獲得する為に内戦へ
⑩ wikileakseとtwitterという新しい謀略装置を駆使して中東で民主化運動を起こす
⑪ アメリカの傀儡政権が次々を民主化
⑫ リビアを積極的に攻撃しているのはフランスとイギリス
⑬ チェニジアはかつてのフランス領
どうでしょう?現在中東と北アフリカで起こっている事は、ロックフェラー(米)の石油利権をロスチャイルド(欧)が横取りする行為です。
ロスチャイルドはwikileaksとtwitterで偽の民主化革命を扇動し、民主化革命を支援する形で、ロックフェラー(米)の傀儡政権を倒して、石油利権を獲得しているのです。
■ 原子力と石油の対立 ■
世界の石油を影から操るロックフェラーはアメリカの大財閥です。ロックフェラー1世はスタンダード石油で成功を収め、現在の巨大な権力を手に入れます。ロックフェラーは石油と軍事産業を牛耳る事で、アンリカの政界をも支配します。共和党が彼らの牙城であり、ブッシュがイラク戦争に踏み切ったのは、イラクが石油の決済通貨をユーロに変更しようとした為だと言われています。
一方、アメリカにおけるロスチャイルドの代理人は、ゴールドマンサックスのオーナー、ジェイ・ロックフェラーです。彼はロックフェラーの正当な後継者ですが、叔父であるデービット・ロックフェラーにその権利を奪われています。彼はヨーロッパのロスチャイルドの後ろ盾を得て、アメリカの金融を支配しています。そして、彼らの牙城は民主党です。
民主党はかつえから、石油に対抗する為に、原子力利権の獲得に力を入れて来ました。
「石油から原子力」の論理的切り札が、「二酸化炭素による地球温暖化説」でした。
民主党のアル・ゴアは自ら宣伝部長として、「不都合な真実」などで「温暖化説」をコマーシャルしました。
スリーマイルとチェルノブイリの二つの事故で、活気をなくしていた原子力業界は、温暖化説によって「クリーンエネルギー」として復活したのです。
■ Fukushima が原子力利権の計画を台無しにした ■
表向きは「自然エネルギー」を標榜する「地球温暖化防止」の真の目的は、原発推進による利権の拡大と、石油資本であるロックフェラーの追い落としでした。
しかし福島第一原子力発電所の事故は、彼らの計画におおいに水を差しました。
「放射線の恐怖」から、人々は化石燃料に戻り始めています。
「自然エネルギー」は希薄な為、原子力の代替には現在なり得ません。
■ 電力利権をも脅かす福島 ■
最新の小型ガスタービーン発電機は、廃熱も利用できるのでエネルギー効率が85%もあります。今後、大型ビルや工場などで、小型ガスタービン発電による「コジェネ」が積極的に導入されていくでしょう。
電量は電力会社から買う時代から、自分で発電して売る時代にりつつあります。
電力会社が独占していた、「発電と送電」を分離する議論も高まっています。
現在の高い送電コストは、新規の発電事業者の参入を阻んできました。NTTの分割と同様に、送電網を別会社にして、安く送電網が使用できれば、小規模発電所の余剰電力を売電する事が可能になり、運用効率を高める事で、発電コストを下げる事が出来ます。
この様に、Fukusimaは原子力や電力の利権を、根底から覆す可能性のある出来事なのです。
■ 石油をめぐる戦争の危機が高まる ■
ロスチャイルド陣営が計画していた原子力の推進に黄色信号が点滅しています。
彼らはこのまま黙っているでしょうか・・・。
そこで中東の地図を見てみましょう。
イスラエルは完全にオレンジ色の中に埋没しています。
イスラエルは風前の灯のようにも見えます。
さて、イスラエルをどう使うのか・・・・原油価格の高騰は、原子力利権に有利なだけでなく、石油利権にも非常に有利です。
リーマンショック以降、世界は騙し騙し延命してきました。
しかし、新興国の台頭はあるものの、それによって先進国の危機が解消する訳ではありません。
ドルの延命に「ニクソンショック」と同じ手法が使われるならば、もう一度中東戦争の火蓋が切られるかもしれません。
今回はユーロの延命も原油価格の高騰で可能になります。
原油価格の高騰は、世界的なインフレを引き起こし、余剰に発行されたドルやユーロは物価高騰によってバランスします。全ての通貨が危機に瀕するので、ドルの一人負けや、ユーロの崩壊を伴わずに、各国の財政はインフレによってバランスしてしまうかも知れません。
アメリカのFRBはQE3の可能性を否定しています。
そろそろ、何かが起こりそうな予感。
その時、円はどうなるのか?
「円の一人負け」だけはどうしても避けたいが・・・・今の日本にどれだけの余力があるのか?
ドルは限りなくダメダメの通貨でうすが、西洋諸国は想像を絶する大技でこの問題をクリアーしそうな予感・・・。誰かが大儲けして、誰かが大損する・・・・。
<追記>
ついにオサマ・ビン・ラディンが殺されてしまいました。昔ニュースで「オサマ氏」と呼称されていた頃が懐かしい。今ではその死を世界が熱狂で迎えています。
ところで、死んだのは誰?
「知りすぎた男」はやはり消される運命にあるのでしょうか?
これで中東情勢が複雑化します。反米感情に火が付いて得をするのは誰か、よーく考えてみましょう。
リビア政府軍に傭兵を手配しているのはイスラエルです。ここら辺が中東情勢の報道を鵜呑みにすると見誤るポイントではないでしょうか?
リビアのカダフィー政権が倒れると、何故イスラエルが困るのか、これもよーく考えてみる必要があります。
しばらくは、右目で福島を睨み、左目で中東を睨む日々が続きそうです。
<追記2>
私は彼の事を「オサマ・ビン・ラディン」だと今の今まで思い込んでいました。「ウサマ・ビン・ラーディン」というのが正しいのですね。あまりに恥ずかしいので、自分への戒めとしてここに書いておきます。・・・このいい加減さが「人力でGO」です。皆さん、風評被害にはご注意を。