■ 「孫正義」の100億円の義捐金は未だ払われていない ■
SofutoBankの孫正義氏の義捐金100億円が、未だ支払われていないという週刊現代の記事が話題になっています。
それを受けてか、SoftoBankuのホームページ上に、義捐金の使途の詳細が発表になった様です。
東日本大震災に対する義援金・支援金の寄付先について
http://www.softbank.co.jp/ja/news/press/2011/20110516_01/
何だかツルンとした内容で、あまりヒネリが無いですね。
■ イーホームズの藤田氏が義捐金問題に噛み付いた ■
阿修羅の記事によると、耐震偽装問題を暴露したイーホームズの藤田東吾氏が、孫氏の義捐金問題に噛み付いた様です。
ソフトバンク:孫正義を糾弾する、(イ―ホームズ社長)藤田東吾氏のツイッター語録 {ライジング・サン(甦る日本)}
http://www.asyura2.com/11/jisin17/msg/339.html
① SoftoBankは2兆円の借り入れがある
② 震災直後、携帯が不通になったSoftBankに非難が集中した
③ SoftBank株価が下落すれば、経営が不安定になる
④ 孫氏の私財100億円寄付発表で株価下落を食い止めた
⑤ 100億円の出所が、SoftBankでは無いかと藤田氏は疑っている
⑥ 孫氏に100億円をSoftBankが融資していれば、企業の私物化である
⑦ もし、これが事実ならば、孫氏はホリエモンと同様監獄行き
とまあ、藤田氏のTwitterはちょっと言葉は悪いですが、中々面白い視点を提供しています。
これに対する反論もある様です
① 孫氏の個人資産は莫大で、100億は大した額で無い
② 役員報酬を寄付しても、毎年多額の株式配当を受け取っているから問題無い
③ SofutBank意外の役員報酬も多額である
お金の出所はともかくとして、「孫氏の100億円寄付」が、純粋な動機によものかは疑問な点があります。
■ 「孫正義」に付きまとう胡散臭さ ■
「孫正義」を私は昔から好きになれません。
とても「胡散臭く」感じるのです。
確かに彼のお陰で、日本の通信事業の寡占状態は解消され、ブロードバンドの価格破壊も彼なくしては、もっと時間を費やした事でしょう。そういった意味では、私達は彼の恩恵に預かっていて、足を向けては寝れないかもしれません。
SoftBankのコマーシャルは、意表を突いていて、私もいつも大笑いさせていただいております。
でも、「孫正義」は胡散臭い・・・。
この「胡散臭さ」はどこから来るかと言えば、「彼の戦略の成功率はとても低いのに、資金がショートする事が無い」という点に尽きると思います。
ブロードバンド普及の為に、無料でモデムを配るなど、大胆な戦略が話題になりますが、リスクを考えると、普通、そんな危ない企業に融資するでしょうか?
ところが、孫氏は経済界に人気があります。それを「人徳」と言ってしまえば、それまでなのですが、私はどうも「後ろ盾」が存在する様に思えてなりません。
郵政省が管理していた、通信事業を開放させたのが、NTTの民営化であり、通信事業の自由化です。これは、アメリカの構造改革要望に則って行われています。
孫氏はTV局が独占する電波帯を開放する様に働きかけていますが、こちらも郵政省の管轄でした。
郵政省の前身は、「逓信省」で、戦前の日本では、巨大な権勢を誇っていました。
戦後も郵便事業や、通信、電波、放送事業を監督し、資金力もある強力な官庁として君臨していました。
郵政民営化や、通信事業の民営化によって、最早かつての郵政省は見る影もありません。
私は孫正義は、「対郵政省の鉄砲玉」だと思っています。
裏では、巨大利権の争奪戦が繰り広げられているのでしょう。
■ イーホームズの藤田東吾氏もなかなか侮れない ■
孫正義氏と批判する藤田東吾氏も、孫正義に匹敵する「胡散臭い」人物です。
藤田東吾氏を有名にしたのは、「耐震偽装問題」を告発した事件ですが、その後、藤田氏は粉飾決算で逮捕されています。
世間では、「耐震偽装」を告発した英雄と見る向きもありますが、そもそも、永年に渡り、「偽装」を知りながらも、隠していた罪は消えるものではありあません。
それよりも、藤田氏が「耐震偽装」を告発した結果の方が重要です。
「耐震偽装」が発覚した2005年頃は、マンションの建築ブームでした。
都心回帰と、湾岸開発が重なり、建築業界はマンションの建設ラッシュで潤っていました。
そこに「耐震偽装」が発覚した為、「建築確認申請」が厳格化され、マンションに限らず、多くの建築がほぼ半年間ストップしてしまいました。
「耐震偽装」が発覚していなければ、巨大な内需を生み出す建築業界主導で、日本はデフレ経済を脱却していたかも知れません。
日本にプチバブルが訪れれば、当然金利は上昇し、世界経済に大量の低金利の資金を供給する「円キャリートレード」がストップしていた事でしょう。これは、住宅バブルと、MBSバブルを演出して、世界から資金を集めていたアメリカにとっては、喜ばしい事ではありあません。
そこで、アメリカは日本の景気の腰折れを狙って、「耐震偽装問題」を仕掛けたのだと、私は考えています。
実際に「リーマンショック」の原因は、日本の金利引き上げによる「円キャリートレードの巻き戻し」が原因で発生しました。
■ 「孫正義」が太陽電池発電事業を目論む訳 ■
「孫正義」は、「太陽光発電事業」を立ち上げると発表しました。
「ビル・ゲイツ」は、「次世代原発」に投資すると発表しています。
時代に愛される2人の経営者は、接点も多く、彼らの言動は良く似ています。
孫氏がビル・ゲイツを目指していると見る事も出来ますが、同一の目的で動いているとの見方も出来ます。
「原子力」も「自然エネルギー」も、ロスチャイルドの世界戦略の一環です。
「時代に愛される」という事は、最近では、「ロスチャイルド陣営」と同義の様です。
日本に張り巡らされた、ロックフェラーの支配構造を、通信の分野で破壊した「孫正義」は、今度はエネルギーの分野で利権構造を解体してゆくのでしょう。
太陽光が採算ベースに乗るかどうかは、石油次第ですが、ソフトバンクが電力事業に参入するとなると、その目的は「送電の自由化」のはずです。
かつて「通信の自由化」を実現した「孫正義」だからこそ、自民党と電力業界の権益である電力事業を「自由化」出来るのかも知れません。
かつて、ロスチャイルドのエージェントとして日本を開国に導いた坂本竜馬になぞらえれば、「孫正義」は「現代の坂本竜馬」なのかも知れません。