人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

リスクとは何か・・・ドル終焉の可能性

2011-07-17 18:29:00 | 時事/金融危機
 




■ 机の上に100円玉が置いてある ■

机の上に100円玉が置いてあります。
あなたは、それを見てどう思いますか?

「誰のだろうと思う?」
「やった、頂き。って思う」
「仕舞わなきゃって思う」

回答は色々でしょう。

「次に振り向いたら、無くなっているかも」

私はそういう心配をしてしまいます。

誰かが盗ってしまうかもしれない。
机から転がり落ちてしまうかもしれない。
そもそも、机の上に100円玉が放置されているのは怪しい・・。

人々がリスクと感じる事柄は様々です。

現状のヨーロッパやアメリカの経済情勢を
ありふれたリスク(景気循環)と取るか、
あるいは、100年に一度の世界の大転換点と取るかは、
100円玉の命題に似ています。

テーブルの上の100円にリスクを感じる人は、
安全な場所に資産を逃がせば良いでしょう。

むしろ、100円玉ゲットっと思う人は、
この機会に勝負を挑むのも良いでしょう。

■ 1ドル紙幣の裏に、真実の目と、13段のピラミッドが印刷してある ■

「真実の目」と「13段のピラミッド」と言えば
イルミナティーのシンボルです。

こんな分かり易い象徴が、
1ドル紙幣の裏に印刷されています。
さて、この事象にどれだけの人がリスクを感じるでしょうか。

私には「傾いたテーブルの端に100円玉が立っている」
これと同程度のリスクを感じます。


■ イルミナティーが2012年に世界を変革するという噂がある ■

ユーロはきっと大丈夫。
ドルが崩壊するはずは無い。
米国債のデフォルトなどあり得ない。

これは「テーブルの上の100円が消えない」と同程度の思い込みです。
実際にテーブルの上の100円は、様々な事象で消える可能性があります。

「イルミナティーは2012年に世界を変革する」という噂があります。

陰謀論を信じない人には、全く信じがたい噂です。

陰謀論を信じる人にとっては、充分注意するに足る噂です。

■ イルミナティーの存在はリスクか? ■

イルミナティーの存在を信じない人には
イルミナティーはリスクでは無いのでしょうか?

これは多少「進学論」めいてきます。

「神を信じるか、神を信じないかは自由である。
 神が存在しなくても、神を信じる者は損はしない。
 しかし、神が存在した場合、
 神を信じない者は、最後の審判で救われないので損をする」

「イルミナティーの存在を信じるかどうかは自由である。
 イルミナティーが存在するとして対策を講じた場合、
 イルミナティーが存在しなくても、危機的損失は発生しない。
 イルミナティーが存在しないとして対策を取らなかった場足、
 イルミナティーが2012年に崩壊を仕掛けたら、危機的損失が発生する」

放射線に対するLNT仮説に似ています。

しかし、人々は目に見えない放射線のリスクは過大に評価しますが、
1ドル紙幣でその存在を暗示される「イルミナティーのリスク」は軽視します。

■ 最悪のリスクはイルミナティが存在し行動を起こすケース ■

私がこのブログで訴えるリスクは、
イルミナティーが存在し、
彼らが2012年に変革を行う事を想定したリスクです。

普通に考えれば、ユーロやドルの崩壊は誰もが防ぎたい事です。
仮にアメリカの財政破綻が中期的には不可避であっても、
ぎりぎりまで、回避を試みるのが、
基軸通貨国としての当然の責務です。

しかし世界の変革こそが目的であるならば、
アメリカのデフォルトやドルの崩壊は、
世界変革の原動力として充分なパワーを有します。


■ イルミナティーの目的 ■

イルミナティーの目的は世界政府の樹立と言われています。

イルミナティーという組織が設立時の目的を失わずにいるならば、
彼らは「世界政府を通して、人類をより良く導く」という
一種狂信的とも言える理想を有している可能性があります。

■ 世界の統合は自然な流れ ■

歴史的に見れば、世界は根源的に統合に向うバイアスを有しています。

村々は争いの末に、地域の国へと修練し、
小国は集まって、大国を形成しています。

ヨーロッパに至っては、
近代国家の枠組みを外して
域内での政治、経済の統合を目標としています。

その過程の中で、かつて合い争い、
流血を繰り返してきた地域は、
戦乱の無い地域へと変化します。

とかく「管理社会」と同義的に用いられ
「人の家畜化」と揶揄されるイルミナティーの目的も、
実際に人間が安全に生活する上では
決してマイナスの事ばかりではありません。

■ 変化は意識的に起こされる ■

歴史は「合理的なストーリー」を要求します。

太平洋戦争の開戦は、「日本軍の成長主義が欧米を刺激した」という
合理的理由が用意されました。

しかし実際には「日本軍は石油を奪われた為に南方に進出した」
という歴史の見方も存在して良いはずです。

その様な「裏の歴史感」に基づけば、
歴史は「事件の結果」なのでは無く
目的の歴史の為に「事件が仕掛けられる」という解釈が成り立ちます。

「世界の大きな変革は、自然発生するのでは無く、
 ある目的をもって起こされている」


そう解釈すれば、歴史は至ってシンプルで合理的な姿を現します。

■ 現在のリスクと向き合う ■

もしイルミナティーとその目的が確固として存在するならば、
彼らが望めば、米国債のデフォルトもドルの崩壊も予定されて事柄となります。

これは不可避なリスクです。

世界をさらなる成長と、力の均衡に誘う為に
金融危機の第二波の発生や、ソブリン・クラッシュが用いられるならば、
これは避けられない事実となって出現するでしょう。

少なくとも8月にアメリカがデフォルトする確立は
常識的には0%だと思います。

しかし、それが意図的に仕掛けられるならば、
その確立は100%になります。


ここからは、神学論争です。

信じる方がリスクが少ないのか、
信じない方が、リスクが少ないのか・・・。

私は前者の立場で行動します。
誰に笑われようが、
「それ」が起きた時のダメージは少しでも減らしたいからです。