
■ 米国経済を簡単に書くと・・・ ■
あいかわらず、ロイターやウォールストリートJの記事は、
短期的な経済指標が改善しただの、
信憑性の薄い雇用統計に一喜一憂しています。
でも、米国経済の現状を端的に画にすれば、
上の図の通り。
首までドップリと負債の沼に沈んだウワバミが、
尻尾で米国債をペシ、ペシと叩きながら、
上からお金が降ってくるのを待っている。
でも、お金が降って来ても
ウワバミの排泄物は負債の沼に飲み込まれるだけ。
■ 米国債金利を上昇させてエサをせがむ金融界 ■

米国株の好調とは裏腹に、
米国債金利が徐々に上昇しています。
アメリカの巨大銀行達は、リーマンショックで巨額の負債を抱えています。
借金は踏み倒さない限り、返済期日がやってきます。
そこで、返済期日が迫ると、アメリカの金融機関は米国債を売って、
米国債に金利上昇圧力を加えます。
QEを発動しなければ、米国債を売るぞという脅しです。
しかし、投げ込まれたエサは、負債の沼に飲み込まれるばかりで、
一向に実体経済を潤す事は出来ません。
この繰り返しで、2008年11月以来、
米経済も世界経済も延命してきました。
こん延命が永遠には続かない事に誰もが自覚的ですが、
いつまで続くのかについては、誰も答えられません。
ただ確実にやって来るのは、アメリカの庶民の我慢の限界です。
それまで、こんな茶番が続くのか、
それとも何処かで一気にケリをつけるのか?
大統領戦を前に、米経済は小康状態を繰り返すでしょう。
むしろ、景気回復を演出するかも知れません。
しかし、ヨーロッパの危機が、世界経済の重しになっています。
中国や韓国の経済も確実の後退期に入り、
米国経済が改善する見込みも薄らいでいます。
さて、大統領戦を前にQE3を避けたいオバマは
どんな手を打ってくるのでしょうか?
内政の失点を、外部転嫁するのは中韓だけのお家芸ではありません。
むしろ、アメリカこそが、それを常套手段としています。
世界の国々の経済が危機に瀕すると、
何かとキナクサイ臭いが漂ってきます。
竹島、尖閣、シリア・・・心配の種が尽きません。