■ やはり成田山でウナギを食べなきゃ ■
私は子供の頃からウナギが嫌いです。
どうして、皆さん、高いお金を出してまで、ウナギを食べたがるのか理解出来ません。
ただ、年に一度、正月だけはウナギを食べる事にしています。
これは、成田山がウナギの名所なので始めたゲン担ぎですが、
昨年は柴又でウナギを食べました。(こちらも川魚料理で有名)
ところが、今年は鴨川へ初詣に行ったので、ウナギを食べていません。
・・・ゲンを担ぐ自営業者としてはイササカ不安です。
そこで、例年通り、成田山へウナギを食べに行く事にしました。
勿論「人力」で。
■ MTBで150Kmを走破できるか? ■
浦安から成田へは、花見川-新川-印旛沼のサイクリングコースが便利です。
片道75Km程度ですから、往復150Kmになります。
普段でしたら、ロードバイクで行く距離ですが、
先日、清澄山でのダート走行が楽しかったので、
今日もお相手は「MTB、君に決めた!!」。(ポケモンの乗りで)
花見川沿いのサイクリングコースは、途中4Km程のダートコースがあります。
いつもはロード用の自転車なので迂回しますが、今回のMTBでここをメインに楽しみます。
後は、蛇足というか・・・・又、罰ゲームになりそう・・。
冒頭の写真が、花見川のダート区間です。
都心からさほど離れていませんが、ここだけ別空間です。
タヌキやカワセミなどを見る事も出来ます。
浦安から花見川までは湾岸道路(R357)から、幕張メッセを経由します。
途中、ロードに抜かれ、必死に追いつこうとしましたが、
マンウンテンバイクの太くて重いブロックタイヤでは、付いて行けません・・・。
最近はマラソン人口が激増で、
花見川沿いのコースは、ランナーで賑わっていました。
皆さん、順調に仕上がっているみたいで、結構なスピードです。
ちょっと、焦りを感じますが、
暮れからの咳が治らないので、私はリハビリ中。
自転車で心肺機能を維持するのがやっとです・・・。(焦ります)
■ 印旛沼から宗吾霊堂、そして成田へ ■
花見川は印旛沼の放水路として明治時代に人工的に作られてた川です。
それまで、印旛沼は流れ込む川しか無かったので、
大雨の度に増水をしていました。
周辺の農家の屋根裏には、船が常備される程でした。
大和田にある排水機場で、増水時に花見川に放水します。
この排水機場より上流は、「新川」と名前を変えます。
大和田排水機場から20KM程で、印旛沼に到着します。
湖畔には春には一面のチューリップで埋まる公園がありますが、
真冬は、ただ風車が寒空を背景に佇んでいます。
ここで小休憩を取って、一路成田を目指します。
印旛沼はかつては広大な水域面積を有していましたが、
度重なる干拓で沼はすっかり小さくなりました。
現在では西沼と北沼の二つに分断されています。
この二つの沼の間は、水路で繋がれています。
この水路、谷あいを掘削して作られた為に、
上の写真の様に、なんだか山間の渓谷の様な風景が出現します。
水路の掘削現場からは、「ナウマン象」の化石が発見されています。
水路を北沼の手前で右に折れ、里山沿いの道をしばらく走ると、
酒々井に出る道路に行き当たります。
さらにその先w左折して、坂を上ると「宗吾霊堂」に道は突き当たります。]
佐倉惣五郎は庄屋でしたが、江戸時代の飢饉の際に堀田藩の重い年貢に苦しむ領民を見かね、
幕府に年貢の軽減を直訴した人物です(1653年)。
当時は幕府への直訴は禁じられており、
佐倉惣五郎は磔、男子も死罪となりましたが、
佐倉惣五郎は「義民」として、この寺に篤く葬られ、
地元に民衆の信仰を集め、現在に至ります。
本当はお参りして行きたい所ですが、出発が9時半と遅かったので、
帰りの日没が心配です。宗吾霊堂は素通りして成田に向います。
成田の商店街は、三が日程の混雑ではありませんが、それなりの人出です。
いつもながら、裏の駐車場に自転車を停め、
裏口から境内に入ります。
境内で目に付いた屋台のチョコバナナ・・・。
何だか変・・・。
■ 出世稲荷にお参り ■
本堂への途中、出世稲荷にお参りします。
200円で「油揚げ」を奉納するとご利益があるそうです。
その他に、焼き物のおキツネ様も奉納出来ます。
稲荷神社の赤い昇りや鳥居って不思議な雰囲気ですよね。
こちらは、絵馬も丹塗りの赤色です。
社は極々小さなものですが、極彩色の塗装が美しい。
雨避けの屋根に覆われているのが、少し残念です。
お挙げをお供えして、出世を祈願します・・・。
動物に出世を祈願するとは、まさにアニマルスピリットです!!
■ 本堂には久し振りに拝観します ■
3が日は長蛇の列で本堂にはなかなか入れませんが、
本日はすんなりと賽銭箱の前まで到達できました。
本殿に入るのは、随分と久し振りのです。
■ 成田は川魚が名産 ■
印旛沼という沼のほとりの成田は、川魚の産地です。
参道ではフナの甘露煮や、タニシ、
はたまた、生きた「雑魚」(佃煮用)や、コイが売られています。
こちらは名物の鉄砲漬け。
■ 参道はウナギを焼く煙で温泉街の趣き ■
参道には古い木造三階建ての元旅館(今はウナギ屋)も残り、
ウナギを焼く煙が立ち込めてあたかも温泉街の趣きです。
いつもは込み合って、なかなか入れない近江屋さん(ウナギ屋)ですが、
1時半を過ぎているので、スムースに店内に入れました。
ウナギがなかなか来ないのは例年の事。
それを見越して、熱燗を二本注文します。
でも、チビチビやっていても、ウナギが来た時には既に空っぽ。
三本目を注文してしまいまいた・・・。(1合徳利ですよ・・)
日本酒は辛口の地酒。
ウナギのお味は・・・・タレが美味しいです・・・・。
■ 「猿回し」で一笑い ■
不覚にも3合も飲んでしまったので、帰りは安全運転です。
仏様のご利益で、事故は防げそうです。
成田山と言えば、節分の豆まきが有名ですが、
今年は大河ドラマの出演者達も勢ぞろいの様です。
綾瀬はるか・・・見たい!!
商店街の一角では、正月恒例の猿回しが披露されていました。
このサルは5歳で、既に芸をやるには年を取りすぎだそうです。
成長と共に、気が荒くなるそうです。
どうも、本日は客の食べているお菓子が気になって仕方の無い様子。
指示に従わない事もしばしばですが
それすらも笑いのネタにして、盛り上がっていました。
■ 単調なサイクリングロードを避け、成田街道を選ぶ ■
帰りは、単調なサイクリングロードを避け、
適度なアップダウンのある「成田街道(R296)」を進みます。
車道の隅を、車と並走しますが、適度な緊張感で酔いが一気に醒めます。
既に4時に近いので、太陽は地平線ギリギリ。
本日は夜間走行覚悟です。
サングラスの他に眼鏡を持参して正解です。
渋滞の横をすり抜けながら、大和田の排水機場に着いたのはドップリと日が沈んだ後。
このまま、成田街道を行くのが正解ですが、
衝動的にハンドルを左に切って、花見川沿いのサイクリングロードへ。
やはり、せっかくのMTBですから、もう一度、ダートを走りたい。
とは言うものの、外灯も無い道は、完全に真っ暗。
LEDライトの明かりが照らし出した場所だけがほのかに明るい。
これは緊張します。
何だか、ナイトラリーの映像にそっくりです。
途中、ネコが飛び出して来てビックリしましたが、
スリル満点のダート走行が楽しめました。
舗装道路も同じく真っ暗ですが、
実は、こちらはダートより怖い。
ネコは突然飛び出して来るは、
ジャギングやウォーキングの人が、暗闇からいきなり現れるわで、ヒヤヒヤ。
海沿いの大通りに出た時には、緊張で集中力が完全に切れました。
脚は充分に浦安まで持ちそうですが、
集中力が持ちません・・・。
これでは、歩道走行でも事故りそうです・・・。
結局、途中の実家に自転車を預けて電車で帰宅。
本日の走行距離は125Km程度。(サイクルメーターを付けていないので地図ソフト計測)
150Kmには全然足りません。
昼間なら、問題無く走破できそうですが、冬は日没が早くて無理。
しかし、MTBは楽しいですね。
ロードは段差などに気を遣いますが、
MTBは、気楽に走れます。
その分、体力は無題に消耗しますが、
ケイデンスを維持する練習だと思えば、無駄では無いのかも知れません。
今年もウナギを食べたので、幸運を期待します!!