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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「ユルノミクス」の目的・・・「自爆攻撃」

2017-10-08 08:27:00 | 時事/金融危機

① 前原氏と密談で民進党を解体

② 希望の党に民進党を吸収

③ 安全保障で踏み絵を迫り、リベラル勢力を排除

④ 出馬議員の供託金という形で、民進党の金庫の金をゴッソリ頂く

⑤ やる気ゼロの公約を発表して、一気に希望の党への「希望を下げる」

⑥ 「希望の党」のあまりのダメっぷりに、安倍自民党政権がまともに見える

⑦ 結果的に自公へ票が戻る

⑧ 多分、選挙後に自公と連立するが、主導権は自民党




さんざん期待を煽っておいてからの、ダメダメな公約発表という自爆攻撃・・・かつての民主党政権を思い出します。小沢氏の得意な戦法ですね。

ただ、民主党が政権を取った時は、「埋蔵金」とか「政治主導」と言った具体的な方法や改革が提示されていました。対米従属一辺倒から中韓への接近という外交政策の基本方針の変更もありました。

ただ、鳩山政権はワザと「辺野古移転反対」でアメリカの神経を逆なでした感があります。これが小沢流の自爆アタックだと私は妄想しています。


一方、「希望の党」はベーシックインカムなど耳障りの良い政策を並べていますが、全く財源には触れていません。これ典型的な「お花畑左翼」。政党として民進党よりも劣化しています。もう「爆死」レベル。

党名が「希望」だから仕方ないか・・・希望は叶わないものだと相場は決まっています。

「ユリノミクス」は「ユルノミクス」の間違いだった・・・。



突っこんだら負け・・・希望の党の脱力選挙公約

2017-10-08 06:41:00 | 時事/金融危機


希望の党の公約


(1)消費税増税凍結
(2)議員定数・議員報酬の削減
(3)ポスト・アベノミクスの経済政策
(4)原発ゼロへ
(5)雇用・教育・福祉の充実
(6)ダイバーシティー社会の実現
(7)地域の活力と競争力の強化
(8)憲法改正
(9)危機管理の徹底


「マクロ経済にもっと人々の気持ちを盛り込んだ、そういったユリノミクスとでも称します、こういった政策をしっかりと入れ込んでいきたいと考えております。」


もう、何と評して良いのやら・・・「気持ちを盛り込んだマクロ経済」って何なの?誰か説明して下さい・・・。



「希望への道」12のゼロ

①原発ゼロ
②隠ぺいゼロ
③企業団体献金ゼロ
④待機児童ゼロ
⑤受動喫煙ゼロ
⑥満員電車ゼロ
⑦ペット殺処分ゼロ
⑧フードロスゼロ
⑨ブラック企業ゼロ
⑩花粉症ゼロ
⑪移動困難者ゼロ
⑫電柱ゼロ



一言で言って・・・頭悪いんじゃない・・・・。
ロボコンのガンツ先生だったら「希望の党、0点!!」って言うよね。


『がんばれロボコン』より


特に「花粉症ゼロ」って・・・
これジョークだよね?笑っていいトコだよね・・・


何だか、「お花畑左翼」感が満載ですが、こんな公約を掲げてリベラルな方々に取り入ろうとしても、小池氏の新自由主義的な政治方針や、タカ派の安全保障の考え方は誰もが知る所。

まあ、連合の選挙協力を仰ぐには、「規制緩和」や「改革」を前面に出すより良いのでしょう。

この公約で分かる事はただ一つ。「政権を取る意思は全く無い」という事ですね。


だから小池氏は衆院選に出馬しないのでしょう。



①原発ゼロ
民主党政権の政策ですし、国民の多くもこれを支持しているので理解出来ます。
原発の廃炉コストが電気代として国民負担になる事を報道しないマスコミが悪い。「電気台が2倍になりますよ」と言われて初めて国民は現実に引き戻されるのでしょう。

②隠ぺいゼロ

言うわ易し、行うは難し。
そもそも都民ファーストの会では所属議員に言論統制をしていた。これを嫌気して音喜多議員ら二人が早くも離党しています。

③企業団体献金ゼロ
これも昔からよく議論に上がりますよね。実際に政党助成金はその為に出来た制度ですが、いつのまにか献金もOKになって、二重取りでウホウホになっています。

④待機児童ゼロ
これ、阿部政権の目玉政策でしたよね・・・おいおい、取っちゃっていいのかよ・・。

⑤受動喫煙ゼロ
これは評価できるかな。食事の時にタバコ吸われると、飯が不味くなるんだよね。

⑥満員電車ゼロ
これは意外と難しい。特に地方の衰退で都市部の人口集中は解消されないでしょうから。唯一の方法は大都市の高密度化で、自宅と職場の距離を近くする方法。それと会社の始業時間を輪番制の様な方法で強制的に分散化させるしか無い。しかし、業務的には非効率になるので、多分難しいでしょう。企業は社員が満員電車に乗ろうが乗るまいが生産性が変わる訳では無いので、どーでも良いというスタンスでしょう。

⑦ペット殺処分ゼロ
「ペットの殺処分ゼロ」の実現は実はとても難しい。行政が殺処分の受け入れを拒否する事は簡単で、実際に多くの自治体でこうした対策がされています。一方で、高齢化などにより飼われるペットは増加傾向にありますが、飼い主の死や施設への入所で世話を出来なくなるペットは今後増えるでしょう。現在の「殺処分ゼロ」は入り口を開けたままで出口を塞ぐ政策で、本当の意味での殺処分ゼロの実現には結び付きません。ドイツでは行き場の無いペットを集めて飼育・教育して新しい飼い主に斡旋するシステムが出来ていますが、同時にペットショップでの犬猫の陳列販売を禁止しています。犬や猫を飼いたい人は、一般的には捨てられたり、飼い主が飼えなくなった犬や猫を飼育する「ペットシェルター」に行ってペットを入手します。純血種などはブリーダーから直接買いますが、買う前に審査を受ける様です。

「ドイツは殺処分ゼロ」と動物愛好家達は主張しますが、ここまで徹底した管理をしなければ実現しないのです。そして、ドイツでは飼い主の元を離れてフラフラしている犬や猫は「害獣」として射殺されます。公園で飼い主がリードの手を離れた時に、目の前で射殺されたケースもある様で・・・。

何れにしても、ペットの販売店を規制して、犬や猫の販売を原則的に禁止する事が希望の党に出来るのか・・・出来ないでしょうね。



⑧フードロスゼロ
これも難しい。「無駄こそ経済成長を生み出す」という事も真なり。実際問題、食中毒などが怖いですからコンビニやスーパーなどは売れ残りを廃棄するしかありません。閉店前の安売りで売れ残った食材は廃棄しないとすれば、家畜の飼料にする位しか利用方法はありませんが、生鮮食料品は難しいでしょう。学校給食の残飯は昔から家畜業者が集めていますが。後は「たい肥」として再利用するかでです。

⑨ブラック企業ゼロ
これは何をしてブラックなのかの問題。今の若者達は、ちょっと仕事が忙しいと「うちの会社はブラックだ!!」って言いますからね。労働基準監督署に匿名でチクれるシステムを作れば解決しますが、実際に今の若者達はチクっているしね。


⑩花粉症ゼロ
杉の木全部切ります、ブタクサ全部抜きます・・・ってか?花粉症の原因は免疫系が暇すぎて攻撃する必要の無いものまで攻撃した結果。要は衛生的に成り過ぎたのです。慢性的な炎症反応を伴う疾患などを持っていると花粉症は発症しません。

⑪移動困難者ゼロ
バリアフリーと言えば分かり易いのにね。これも着々と進行中で今さら言う事かよって・・・。

⑫電柱ゼロ
世界のアニメファンは東京の空をクモの巣の様に張り巡らされた電線を見て「日本に来た!!」って実感するの知ってます?これ、観光資源なんですよ。
実際問題、東京都内の電柱を全て撤去して電線を地中埋設するだけで5000億円以上の費用が掛かりますが、これが電気代に上乗せだれるとしたら誰も賛成しません。それと日本は地震と降水量が多いので埋設は向きません。都市開発が終わった地域で電線とガスなどの共同抗を設置するのは難しく、地中に太いパイプを通してその中を電線や電話線を通す事になりますが、トラブルや工事の必要性が生じる旅に地面を掘り返すのは大変です。水がパイプに侵入して漏電する可能性の高く、雨の多い日本で埋設は難しいのが実際の所。それと電柱に付いている変圧器って地上に置くと結構大きい。電柱よりも場所を取って邪魔なんですよ。歩道に設置したら通れなくなるレベル。

だから、「電柱ゼロ」って言っちゃう時点でバカ。

なんだか短冊に書いて七夕の笹に吊り下げると様になる気がしてきた。幼稚園に飾ると似合いそう。(幼稚園児さんゴメンナサイ)


公約自体は「原発ゼロ」と「消費税増税凍結」以外は自民党と差は認められません。同じ保守系政党なので当然と言えば当然。では何が違うかと言えば・・・利権にあずかる人達の構成が変わるだけ。


ア!? もしかして「突っこんだら負け」ってヤツでしたか?