最近、政治的記事が多いので、読者が減っているみたいです。やはりこのブログの売りは「陰謀論」と「アニメ記事」だなと反省しながらも・・・またまた政治ネタ。
■ 安倍政権の支持率は若者程高くなる ■
TV報道でご存じかと思いますが、安倍政権の支持率は、若者になる程高くなるそうです。
1) 10代~20代の安倍政権の支持率は高い。特に男子で高くなる傾向
2) 40代以上では、安倍政権の支持率は下がる
3) 高齢者になる程、支持率は下がる
4) 40代以上の女性で支持率は顕著に低い
これ、それぞれの年代の情報元がネットか、新聞か、ワイドショーかという事を如実に示していると思います。
新聞報道では若者が安倍政権を支持する理由に次ぎの項目を上げています。
1) 民主党政権時代よりも景気が改善した
2) 就職率が改善したのはアベノミクス効果だ
3) 政権交代によって景気が悪化する事を恐れている
確かにこの分析は正しいと思います。しかし、私はネット言論の影響が大きいとも感じています。
1) ネットでは所謂ネトウヨが盛んに情報発信している
2) 彼らの嫌中、嫌韓の意識は、抑圧された現代の若年層の共感を呼びやすい
3) 特に、競争意識と自己顕示が強い10代の男子は影響を受け易い
私自身、かつて修正史観に影響を受けた事も有るので理解出来ますが、若者は「実は〇〇なんだよ」というサプライズに飢えています。ネトウヨ的な方々の情報の発信は「実は〇〇なんだよ」のルールが徹底されている様に感じられます。それが新聞を読まない若者にも浸透する理由。
■ 「若者の右傾化」=「ノーマライズ」なのでしょう ■
上記の様な傾向に対して、「若者の右傾化」というレッテル貼りがされると思いますが、今までの日本の報道が「左巻き」過ぎましたから、若干、右傾化してようやくノーマルなのかなとも思います。
ネトウヨ言論の影響を受けた若者でも、さすがに社会に出て人生経験を積み、仕事で韓国人や中国人と接する機会も出来れば、ネトウヨ病も醒めるでしょう。日本を実効支配するアメリカの影響を緩和する為に中国や韓国やロシアとどう付き会うべきか・・・大人の判断が出来る様になるはずです。ネトウヨに傾倒したという黒歴史は、こっそりと封印するでしょう。
これがネトウヨ病が治らないと・・・残念な大人になってしまいます。
■ ワイドショーに洗脳される中高年の主婦層は反安倍 ■
若者が安倍政権を支持する一方で、中高年では支持率が下がり、得に女性でこの傾向は顕著です。
中高年の男性はこんなケースが多いでしょう。
1) 全共闘の世代までは左翼思想がカッコよかった
2) かつての習慣で朝日新聞や毎日新聞や、最近では東京新聞や日刊ゲンダイを読む
3) 利権に汚い自民党や政治の裏側を、実際の社会経験で知っている
一方、家庭の主婦はこんな感じでしょうか
1) ワイドショーでモリカケ問題が取り上げられている
2) 権力の暴走に怒りを覚えている
3) 不正によって誰かが得をするのは許せない!!(自分が得するのは好き!!)
中高年の情報ソースは新聞やTVなので、反安倍の傾向が強まります。しかし、40代、50代では、ネットからの情報の比率も高まりますし、高校生の男子と同様に、ネトウヨ言論の影響も受けるので、安倍政権の熱烈支者もこの世代には多いはずです。
■ 「自民と維新はリベラル、共産と社民は保守」と考える若者 ■
政権支持率よりも面白いのが、現代の若者が「自民と維新はリベラル、共産と社民は保守」と捉えている点です。
私達の時代までは「自民=保守」「共産・社会=革新」と捉えて来ました。これは55年体制のカテゴライズが生き続けていただけの事です。
自民党は確かに「保守」ですが、一方で時代の流れによって柔軟に政策を変更するので「革新的」でもあります。規制改革などは古いシステムに対する「革新」です。
一方、「共産主義革命」こそ死語になりましたが、「非武装中立」や「護憲」といった時代に合わないスローガンを掲げる共産党や社民党や民主党は「古臭く時代の流れから取り残された政党」=保守」と若者が捉えるのも納得できます。
■ 「立憲民主党」は古い世代のヒーロには成り得るが・・・・■
民進党のリベラル勢力が立ち上げた「立憲民主党」ですが、看板からして古臭い。朝日新聞を愛読する高齢者の支持は得られるかも知れませんが、若者にアピールするかと言えば・・・「立憲」と看板に書いた時点でアウトでしょう。
村山元首相が自衛隊の存在を認めた時点で、旧社会党の掲げて来た「憲法9条死守」という政策は自己矛盾を抱えています。そこで「護憲」に代わって作られた言葉が「立憲」とか「立憲主義」。
朝日新聞などが宣伝する「立憲」を分かり易く説明する事はかなり難しい。「憲法に則って国は運営されるべきで、憲法を改正してこれを捻じ曲げる事はケシカラン」といった意味合いですが、言葉を「立憲」と変えた所で、安全保障上の矛盾は解決しません。それよりも「改憲した法が合理的」と考えるのは世界の常識です。
ただ、森友問題でようやくマスコミが取り上げ始めた「日本会議」を始めとする政治の裏側の「怪しい集団」に漠然とした危機感を抱く人達や、加計問題の様に旧来の自民党の利益誘導政治に嫌悪感を抱く人達の受け皿として「立憲民主党」の旗揚げは悪くは有りません。
共産党や社民党では、あまりに「古臭く」いと感じている人々の丁度良い受け皿になります。
私は「善悪二元論」の西洋式の考え方よりも、「三すくみ」や「みつどもえ」でバランスを重視する日本古来の考え方の方が好きですので、「立憲民主党」には頑張って頂き、共産党や社民党と共闘して是非立派な「第三勢力」になって頂きたいと期待しています。
元々、日本の政治は「自民党右派」「自民党左派+公明党」「社共」の三すくみの構造で、「自民党左派+公明党」がバランサーの役割を担って来ました。このバランサーの役割を本来担うべきはずは「民主党」やそれを引き継いたはずの「希望の党」のはずですが、安全保障に関しては希望の党は自民党右派以上に右傾しています。これでは国民に選択の余地が無くなります。だから、カウンターパートとしてのリベラルの存在に期待するのです。
私はネトウヨ同様に「お花畑左翼」も好きではありませんが、彼らには彼らの役割があります。大増殖されては困りますが、レッドデータブックに載ってしまうのも・・・バランスが悪い。