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■ 脚が売り切れになるエンデュランスモデル? ■
今年は毎年恒例の300kmチャレンジをやっていません。自転車を乗り換えたら、どうも長距離の後半で疲れが出て300km走る気になれませんでした。NeilprydeのZEPHYRは、エンデュランスモデルですから本来ロングライド向きに設計されていますが、ホイールをバレットウルトラにしたせいか、ついつい前半に飛ばし過ぎてしまうのが原因でしょう。
最近ZHPHYRの乗り方が何となく分かって来ました。エンデュランスモデルらしくパワーを入れずにクルクル回すというのが正解の様です。適度なウィップがペダルを勝手に回してくれてとても楽に走れますが、30km/h以上の速度を楽に維持するには、それなりに上手なペダリングを要求されます。
一方、ZEPHYRの面白い所は、パワーをぶっこむと面白い程にグイグイ進む所。坂道でもダンシングでグイグイと登ってゆきます。但し、脚に来る反力はマイルドなので一般的なレーシングモデルに比べて脚が残ります。
だからと言って、平地を40km/hに近いスピードで走ったり、短い登り坂の度に、ダンシングをかましていたのでは残る脚も残せません。結果として後半にタレる。ところが、ZEPHYRの良い所はタレてから良く走る。元々、少ない力で進むフレームなので当然ですが、100km走った後が楽なのはクロモリに良く似ています。というか、パワーを入れた時の入りもクロモリ的で、有機的。私にとっては最高の相棒になりつつあります。
■ 高い山の無い千葉県で獲得標高2000m越えの激坂ばかりのコースにチャレンジ ■
ZEPHYRのクセもつかめて来たので、「千葉グランフォンド」にチャレンジしてみます。グランフォンドとは山道ばかりを走り獲得標高2000mとか、3000mという過酷なロングライドですが、イタリアを始めヨーロッパでは盛んなロングライドイベントです。
日本でも安曇野などで開催されていますが、多くは高い山のある地域。ところが、高い山の無い千葉県でもグランフォンドイベントが毎年11月に開催されます。「清和の森サイクリング」と爽やかな名前が付けられていますが、今年は114km走り、獲得標高2463mというとても「エグイ」コース設定です。
このイベントの「エグイ」所は、バランス良く「激坂」が配されている所。序盤に最大斜度13%超えの鹿野山秋元口を登った後にも、中盤には15%越えの愛宕山への登りが待っています。
このイベント、是非参加したいのですが・・・スタートが「清和の森」という房総半島のど真ん中で、ゴールも同じ。朝7時スタートなので、前泊しなければ参加が難しい・・・。
そこで一昨年は一人で同じルートをチャレンジしてみましたが、大山千枚田の夜祭に遭遇してしまい、脚を残しながらも痛恨のDNFからの祭り見物となりました。(その後、別ルートで獲得標高2800m越えは達成しましたが・・・)
さて、今年も「清和の森サイクリング」のコースに一人でチャレンジしてみます。
浦安から鹿野山の秋本口へは、かずさアカデミーパーク経由で81kmをメーター読みAV27.4km/hで到着。何だか既に脚使ってないか・・・。
郵便局の前でコーラ休憩をしていると、ゼッケンを付けて自転車の一団が次から次へと鹿野山へ登って行きます。思わず合流して「何のイベントですか?」と尋ねたら「ツール・ドちば」だそうです。本日は3日目で冨浦から走って来たらしい。
本日は一人グランフォンドなので脚を温存と考えていたのに、又もオーバーペースで斜度のきつい秋元口を登攀。展望台で皆さん休憩かと思ったのですが、そのまま進まれるので釣られ休憩無し。皆さんは鹿野山カントリーに誘導されていたので、ここがエイドなのでしょう。私はそのまま、更科に下ってセブンイレブンで小休止。
だいぶ脚を使ったので、長狭街道には志駒川沿いのもみじロードの景色を堪能する事に。晩秋には紅葉が美しいコースです。
長狭街道を県道84号に抜け、大山千枚田を目指しますが、売る覚えのコースを辿ったら、激坂の先にあったのは農家の玄関。カキが色づいてキレイだったので写真を一枚。
気を取り直して激坂を下り、「Aコース」という看板を見つけたので、これを辿ります。いかにも大山千枚田に到達しそうなコースだと思ったのですが・・・棚田の中の急斜面をひたすら登り、さらに斜度20%はあろうかという激坂を狭いつづら折れで登り・・・脚が攣る直前で間一髪ビンディングを外して本日一回目の足つき・・・。って、これ自転車の登れるコースじゃないじゃん・・・ハイキングコースじゃん・・・。
坂のピークまで50m程押したら、下りが始まります。結構下った所でようやく「大山不動尊」と「大山千枚田」の分岐の案内板が出て来ました。・・・無駄に登り、無駄に足を削られました。
千枚田で写真休憩をはさんで、いよいよ本日の激坂No.1の愛宕山への登りに取りつきます。10%超えをゆっくりインンアーローで登りますが、ここで太ももの裏が盛大に攣って足付き・・・。ストレッチで痙攣が収まるのを待って、今度はダンシングも交えて慎重に登ります。
嶺岡中央林道との合流手前の15%超えは、「あれ?こんなに楽だっけ?」という拍子抜けでクリア。後は林道を進み、本日はゲートが開いていたので、自衛隊の愛宕山駐屯地の番犬に挨拶に行きます。しかし、この犬、さすがは自衛隊の門番だけあって立派なシェパードですが、吠えながら尻尾を盛大に振るのは、国防上どうかと思うぞ・・・。(カワイイけどね)
愛宕山のキレイな舗装道路を一気に下り、そこからは「清和の森サイクリング」のコースを外れて嶺岡中央林道2号線に入ります。このコース、ジワジワと登り続けダメージが蓄積します。頂上近くのパラグライダー場で一休みして、後は一気に鴨川に下ります。この下り、ほぼストレートで気を付けないと70km/h以上出てしまいますが、道幅が狭いのと、ところどころに蓋の無い側溝があるのでスピードの出し過ぎは事故に直結します。注意して下りますが、一か所側溝を見逃して咄嗟にジャンプしてクリアー。ホイールが痛みそうだ・・。
魚見塚から海沿いの国道に出て、太平洋にコンニチワ。
鴨川の娘のアパートに寄ると、廊下で同じアパートの娘と何か見ています。
こんな虫が転がっていました。キレイなカナブンがひっくり返っていたので、助け起こした所を私の自転車が見事に轢いてしまったのだとか・・・。本当は腹の内蔵物が飛び出して結構グロイ写真ですが、フォトショップで補正しました。
私は形から「これカメムシだよ」と言いましたが、娘は「カナブンだ」と譲りません。帰りの電車の中で「キレイなカメムシ」で検索したら一発で出て来ました。
Wikipedia より
「オオキンカメムシ」という種類だそうで、25mmにもなる大型のカメムシです。静岡以南の暖かい地域の生息する種類ですが、移動距離が長く関東などでもたまに見つかります。前翅の全てが硬質なので、コガネムシに見えますが、胸部の形状などは明らかにカメムシです。
このカメムシ、暖地の海岸のトベラなどの木の葉や枝に数十匹集まって集団越冬する性質があり、この枝が毎年同じという不思議な習性の持主。
実は鴨川市の最南端の江見に集団越冬地があるらしく、娘のアパートでご臨終した個体も、多分この辺りで越冬する準備にやって来たのでしょう。ご冥福を祈ります。
娘のアパートで顔と頭を洗面所で洗い、スッキリした所ですぐに出発します。日の入りまでに清澄山を越えたい。今午後の2時ですから余裕ではありますが、途中で脚が売り切れて最悪押して登っても日没までには山の中を出られる保険は掛けたい。
前原海岸でちょっとサーフィンを見てから、「すき屋」でさっさと昼飯を済ませ、清澄の登りに取りつきます。斜度8%程度の序盤はほぼインナーローで10km/hを切るスピードに落ちていますが、脚攣りは無さそうです。ゆっくり清澄山と攻略して、下り基調の裏清澄は、ダンシングを交えて一気に下ります。
養老渓谷の駅に着いたのが16:10。日没までは1時間程在りますが・・・集中力が切れたのと、明日の仕事が結構ハードなのでここから電車で帰る事にします。
千葉でも一日山の中を走ると、結構獲得標高を稼げます。
走行距離 168km
獲得標高 2188m
ちょっと獲得標高が物足りませんが、そこは激坂で補うという事で・・・・。
本日は自分用のメモなので、ダラダラと書きました。