クアトロの父は、トトを当てて、その賞金で映画の製作者になりたい。お金は出すが、口も出す製作者になる。そして、次々と映画をヒットさせて儲けるのである。その後は、トスカーナでワイナリーを買いたい。
まずは、優秀な監督を雇う。出演者はやはり人気のある若手俳優を使った方が安全だ。ヒット曲から着想でも貰えばストーリーは作りやすい。そのテーマ曲はクライマックスで有効に使う。これで、ヒット作は間違いないのだ。
たとえば、「涙そうそう」などはどうだろうか。
『古いアルバムめくり、ありがとうってつぶやいた・・・』
出演者は今売れっ子の妻夫木聡と長澤まさみでも使えば間違いがない。
そして、古いアルバムがキーワードになりラストに曲目がながれ涙そうそうとなるのだ。
残念なことに、すでに「涙そうそう」という映画は出来ていた。出演は妻夫木聡と長澤まさみだった。
「にーに、にーに」と甲高い声で長澤まさみも頑張ったのだが、作品の評価は上がらなかった。
クアトロの父もヒット作の作り方を考え直さなくてはならない。
さらに、それ以前にトトを当てなくてはならない。
レイソル頑張れ。