ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ブルネロ・ディ・モンタルチーノ

2007年06月22日 | ワインの話

Photo_366 シチリアを舞台にした名作「山猫」は大好きな映画だ。シチリアを治める貴族の甥であるタンクレディ(アラン・ドロン)はイタリア統一に蜂起した赤シャツ党に身を投じる。片目を負傷し黒い眼帯を巻いてタンクレディはシチリアに戻った。シチリアも貴族が治める封建的な時代からタンクレディのような若い指導者によって新しい時代を迎えることになる。
同じように、トスカーナに赤シャツ党に身を投じた男が戻ってきた。フェルッチョ・ビオンディ・サンティである。彼は、ワインに革新をもたらした。品種を改良し、オーク樽による熟成という選択をし「ブルネロ・ディ・モンタルチーノ」を創り上げる。1888年のことだ。日本は明治の時代である。
今や、封建的な時代から君臨してきたワインの王「バローロ」と肩を並べ、イタリアを代表するワインになった。イタリアの公式晩餐会に使われるワインは、ビオンディ・サンティのブルネロである。
クアトロでは、家族的な経営で確実な成功を収めた「ラ・フォルトゥーナ」のブルネロを選んだ。フォルトゥーナとは幸運という意味だ。その味わいに幸運を感じることでしょう。合わせる料理はしっかりした味のお肉料理にしましょうか。
ボトル¥8000で発売中。

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