北イタリアの一部ではソバのパスタを食べる。この地方ではホワイトアスパラも有名だ。クアトロのママはこのホワイトアスパラに恋をしている。一度は現地で食べてみたいらしい。それはともかく、ホワイトアスパラの取材に出かけた日本人がソバパスタを食べるイタリア人に驚いたというが、現地の人は日本人もソバを食べるのかと驚いたらしい。ソバをパスタにするなんて考えられないと思うのは間違いである。
北イタリアのソバパスタを再現すべく企画されたクアトロのソバパスタも中々好評だった。ソバであってはいけないし、ソバの個性が香るパスタでなくてはいけない。結構難しい挑戦ではあった。ソバと小麦の配合、パスタの太さ、ゆで加減、何よりも合わせるソースと試行錯誤した。結果、ソバ4小麦6の配合で太切り田舎ソバ風の太さにした。ソースはシンプルにポモドーロが良い。
お客様もしゃれたもので、アンキモなどをおつまみにお酒を楽しみ、仕上げにソバパスタというのだから、いなせである。
しかし、ソバパスタ作りはかなり手間である。まぼろしのパスタにして、また来年のお楽しみにと思った。それでも麺職人クアトロの父は懲りずにまたもやソバパスタを仕込んでしまった。木曜より若干数最後の販売いたします。
カラスミ日記9日目
日本酒漬けも終了。いよいよ乾燥に入る。何やら愛着の沸いてきたカラスミである。手放すのが惜しくなってきた。