湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ルーセル:交響詩「エヴォカシオン(喚起)」抜粋

2009年10月21日 | フランス
○ビゴー指揮ORTFフィル(FRENCH BRO PROGRAM)LP

FRENCH BROADCAST PROGRAMの放送音源シリーズ収録になるスタジオ録音で復刻不明。録音はやや悪いモノラル。エヴォカシオンはメジャー系ではプラッソン盤くらいしかないと思うが、ルーセルが印象主義からオリエンタリズムを取り入れた独自のバーバリズムに移行する時期の作品(本来は声楽を伴う大曲)。野蛮といっても蜘蛛の饗宴に近似した前時代のバレエ音楽的な表現にとどまり基本美しい。ビゴーは実直というか職人的というか、はっきりした輪郭を作りながらも響きに繊細な配慮が行き届いたバランスよい演奏に仕立てている。しかしこの抜粋では15分しかないからダフニスでいえば夜明けしかないようなものでもやもやが残るなあ。○。
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