○セグレ(G)ハンス・リヒター指揮南西ドイツ室内管弦楽団(wergo)CD
長ったらしい。フランセの滅多に見せない硬派な部分が出て面白いかと思いきや、極度に単純化された書法のうえで晩年に常套的な和声やリズムが飛び交うのは同じ。ギター協奏曲なのにギターに超絶技巧を要求するではなく旋律をつまびかせ、バックはギターの撥音にピチカートで対応するという何とも言えない「全部ギターでよかったんじゃないの」的な印象も持った。使用した楽器の特異性という意味で価値ある作品かもしれないし、もっと簡潔なら意地悪な感想を持たなかったかもしれないが、可もなく不可もない作品。演奏はちゃんとしている。
長ったらしい。フランセの滅多に見せない硬派な部分が出て面白いかと思いきや、極度に単純化された書法のうえで晩年に常套的な和声やリズムが飛び交うのは同じ。ギター協奏曲なのにギターに超絶技巧を要求するではなく旋律をつまびかせ、バックはギターの撥音にピチカートで対応するという何とも言えない「全部ギターでよかったんじゃないの」的な印象も持った。使用した楽器の特異性という意味で価値ある作品かもしれないし、もっと簡潔なら意地悪な感想を持たなかったかもしれないが、可もなく不可もない作品。演奏はちゃんとしている。