rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

流体の空間、ブランクーシ

2013-08-12 11:08:00 | アート

空間の鳥

ルーマニア出身の20世紀を代表するミニマル・アートの先駆者、コンスタンティン・ブランクーシ。
具象の域を出ることなく、形の持つ意味を極限で表現にした作品は、誰しも印象強いのではないだろうか。
ともすると鑑賞者に鑑賞の手がかりとなるものを与えないミニマル・アートにおいて、ブランクーシの作品は親しみやすい。
有機的な曲線が、空間にやわらかさをもたらすのだ。
かれこれ30年ほど、彼の作品を欲しいと思い続けている。
とても自分の経済力では無理だとしても。
部屋に庭に彼の作品が存在するだけで、そこから癒しと美しさが流れ満ちるような、一種の神々しさが空間を浸すとは思わないか。
自分は一羽の鳥となり、一匹の魚となって、そこに舞、浴したい望みを持つ。
そして、自分にその恩寵を分け与えてもらいたい。
彼もまた、神に愛された芸術家の一人なのだろう。





接吻


眠れるミューズ


プロメテウス1

風が吹くだけで

2013-08-11 22:42:12 | 雑記または覚書
今日もまた、日本各地猛暑日になった。
高知の四万十市や山梨の甲府市などで、連日の40度越えを記録する。

昨夜はまったく気温が下がらず、家中どこを触っても温かく、逃げ場所はエアコンのある部屋だけだった。
だから、日が昇ると同時にあっという間に30度を軽く越えて、息をすると気管が膨張するようで息苦しく感じた。
それでも、昨日と違うのは、空がすきっり晴れているのではなく薄く雲がかかっていることか。
昼をだいぶまわったころには、空を白く雲が覆い始め、天気が変わる予兆があった。
時折外の様子を見たり、ネットで天気のチェックをしたり気をつけていたのだが、突然北東から突風が吹いて窓辺のものが落ち、ドアがばたんと閉まり慌てふためいた。
その突風は、渇いた畑の土を巻き上げ、あたりを茶色に染めた。
家族みんなで窓を閉め、飛ばされそうなもの片付け、空を見上げる。
その思いは、竜巻が起こるかもしれないという不安に駆られていた。
危険とあらば、すぐさま自動車で逃げることも念頭に入れ、様子を窺っていたら、どうにか風が収まってきて、事なきを得た。

北よりの風が吹いたことによって、外気の温度がすうと下がる。
体感的に5度くらい下がったのではないだろうか。
風が収まってから、家中の締め切った窓を開放し、熱い空気を外へ出す。
すると見る間に室内の温度が3度下がった。
なんとも驚くべき自然の力。
風が吹くだけで、こうも気温に変化が現れるとは。

他の多くの地域では、激しい雷雨などがあったようだが、ここは先ほど9時くらいに優しい雨が降った程度であった。
毎日のように起こる激変する天候に、我々は翻弄されているばかり。
人間にとっての天変地異も、地球活動の一幕。
人の意思や願いなど、そこに介在する余地はない。
かといって、人間が何をやってもいいということはありえない。
もし、神になったと思い上がっているならば、取り返しのつかない過ちだ。
さて、人間は早々と滅ぶべき種族になっているか否か、どうであろうか。


狂女フリート ヒエロニムス・ボス

灼熱列島

2013-08-10 22:04:53 | 雑記または覚書

蔓絡むねこ 10/8/2013

昨日から日本は、湿った熱い空気を持った太平洋高気圧に覆われ、東北では「今までに経験したことのない大雨」により甚大な被害を受け、関東以南では猛烈な暑さに見舞われている。
今日は、6年ぶりに気温40度を越える地点がでて、明日まで続くという恐ろしい状態にある。
8年ぶりに黒潮も南に大きく蛇行して、漁業に影響を及ぼし、高潮になりやすい状態だとも言う。
毎度のこと、天候などの自然現象は、人力の及ぶところではなく、せめても成り行きを予想し、対処法を考え減災に努めるしかない。

人もねこも、ひたすら暑さを避けて、おとなしくしていた。
元気なのは、地獄の練習をこなしてきた中くらいの人だけ。
往復30キロくらいのサイクリングを楽しんできた。
待つほうは、気が気ではなかったのに。
こんなときは、格別の用でもなければ、エアコンを使って部屋で暑さをやり過ごすのが、一番の対処法だ。

刺激的なテクノ・エレクトロックバンド、プロディジー

2013-08-09 21:01:58 | 音楽たちーいろいろ

The Prodigy - Firestarter

家人が、深夜の音楽番組で知ったのがきっかけ。
もともとUKミュージックシーンを愛好していた我々世代は、軽いショックと共にソリッドな感覚のこのプロディジーに魅入られてしまう。
目の前に21世紀がぶら下がっていた当時、不確かな未来への不安が端的に表現されているように思われた。
そして世紀があけて、人の本質が変わるわけではなく、姿形を変えて諍いや搾取は続いている。
いや、むしろ規模が拡大し、火種や搾取などの構造が複雑化しているといったほうがいいだろう。
地球には素晴しいものがたくさんあるというのに、人にも美しい善意があるというのに、それらをあわせたよりも負の部分が凌駕しているように感じるのはなぜか。

今日の救いようのない蒸し暑さのせいで、気が滅入っているだけならばいいのだが。


The Prodigy - Breathe

副産物としての放置循環型栽培

2013-08-08 11:37:59 | 植物たち

ミニトマト&カボチャ 8/8/2013


ミニトマト&スイカ&ウリ&ピーマン 8/8/2013

隣家から離れてある野中の一軒家的我が家では、畑の端に生ごみを放置する。
腐敗臭が漂う前に、虫や鳥が食べたり、土中の微生物が分解処理してしまう。
メロンやスイカ、ミニトマトにカボチャなどの種から発芽して、今では花をつけるくらいに成長した。
半月もすれば、実が生って食べられるものもありそうだ。

生命は、なんとたくましくしぶといのだろう。
それを育むこの土地の地力の凄さにも畏敬の念を抱く。

100%この土地で作ったものを食べているとはいえないが、季節ごとの露地で作れるものならば、義母たちがこまめに栽培している。
必要なときに必要な分を採ってきて調理する方式なので、野菜の持つ栄養をそっくりそのままいただけているはず。
そのせいか、子供たちはすくすくと大きく育っている。
大地のエネルギーが、足元から立ち昇って家族を守っている、そんな気がしてならないのであった。



ナツズイセン 8/8/2013