大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0767 平鉋 銘 輝虎 四分

2024-11-18 23:34:00 | Weblog
先日 高幡不動骨董市に行って来た。  天気も良く暖かい日曜日で 七五三のお参りの方が多かった。
そういえば 恒例の菊祭りも開催される様だ。 何時も業者の居る場所は 菊の鉢が並んでいた。

今回 この鉋を見つけて購入した。  錆びて居たが どうも前にも入手した事の有る 輝虎鉋と思われる。
この鉋は前にも 幾つか入手している。 それと同じ物だろうか。  500円で入手した。

この鉋は本来二枚刃 平鉋だった様だが 押さえ棒と裏金が無く 一枚刃の平鉋として使った様だ。
見ると 台もそれ程痛んで無い様だ。  刃幅60ミリ 全長110ミリ 程度有り まだ余り使い込んだ
形跡は無い。 頭部も槌で打たれて 鉄がめくれる程には 使い込んで無い様だった。

刃を取り出して 軽く研ぎ直して見た。 小さな欠けが2か所あった。  それは研ぎ落している。
台は若干狂いが有る。 板取りは柾目取りの様だ。 軽く削って修正して見た。  刃は少し緩いので
台に薄い鉋屑を貼り付けて見た。 これで一応刃は止まる様だ。  刃口が少し広いので 後で詰めようと思う。

取敢えず軽く 使って見たが一応切れた。  もう少し刃の研ぎ直しが必要だ。 以前入手した輝虎とは
違う様だ。  最近作られた物かも知れない。  輝虎は私も4丁位持っているから、結構出廻っていた物かも知れない。

脇に有る 絶世之名作の刻印も かすれて 絶世之 までしか確認できない。  この鉋にはマジックで北村と
書いて有った。  多分前の持ち主の名前だろう。 みっとも無いので 削り落として有る。 台尻側を見ると
槌で打たれた跡が ある。台頭側も 面取りして無かったので、 道具に慣れない素人が使った物かも知れない。
私の所にやって来たので 少し使って素性を確認して見よう。  良ければまた紹介する。

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カセット デッキ TEAC V-870不調

2024-11-11 21:17:21 | Weblog
昨日 久し振りにカセットデッキで音楽でも聴こうとテープをセットして PLAYボタンを押すが
動作せず。 再度押しても全く反応が無い。  先日 修理したばかりなのに もう壊れたのかと
ガッカリした。  しかしカセットは二週間ほど聞いてなかっただけなので そう簡単に壊れる
とも思えない。   そういえば 以前は修理したカセットデッキが戻って来た後 ずっとカセット
テープをとっかえひっかえ聞いて居た。  その時は全く 問題なかった。

カセットを取り出して見ると、若干テープが繰り出されて弛みが出来ている。  どうも巻き上げが
上手く出来ず PLAYを中止してSTOP状態に戻った様だ。 巻き上げモータが上手く動作しない
様だ。  推定では古いモータは中の整流子と銅のスリーブが錆びて接触不良を起こした 通電しても
上手くモータが回転しないのかも知れない。  

今まで 早送り や巻き戻しは殆ど行っていない。  そういえば3モータの中でこの巻き上げ用リールモータは
たまには 高速で動かした方が良いと言う情報が有る事を思い出した。  そこで古いカセットを出して来て
早送り 巻き戻しを 何度か行って見た。  これで現状正常に復帰している。 この症状は再発する
かも知れない。 古い機械の特にメカ物は 良い状態を保つ為 頻繁に通電して 動かし手やる事が
コツとなる様だ。  カセットデッキに使われるゴムベルトは使い続けるのが 良いのだろう。
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丸椅子の座板

2024-11-10 16:12:30 | Weblog
9月 蓼科方面に温泉旅行に行った。 この時 帰りに楢薪を一束購入した。 この件は既に載せた。
この薪から 板を製材して 乾燥させていた。  先日それを寄せ集めて 接ぎ合せた。 手押し鉋も無いので
鉋で削り合わせて接ぎ合わせた。  それを30センチ径の丸に切り抜いた。 それはバンドソーで行い 南京鉋で
仕上げた。   板厚は40ミリ有るので、ずっしり重い。

まだ十分乾燥して無いかも知れない。 接ぎ切れすると困るが 材のまま置いて置くと邪魔なので 形にした。
これで 脚用の穴あけを行えば良いのだが 今回は脚になる材料を準備して無い。 そこで現在脚材を物色中で
どうするか検討中だ。  形になるまでもう少し時間が掛かりそうだ。 
使えそうなら この前もらった 樫材を挽いて使いたいと思って居る。 節が有るので 使えるかどうか。
 
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仕上げ砥石

2024-11-01 20:20:22 | Weblog
今日はもう11月だ。 一年はアッと言う間に過ぎて行くものだ。  もうすぐ今年も終わって行くのか。
異常に暑い夏も過ぎて やっと過ごし易い季節になって来た。  短い秋ですぐに冬が来るのかどうか。

今日は 町田天満宮骨董市に来た。  特に買うような物は無いが、この砥石を購入した。 200円
だった。  大きさは 75ミリ×65ミリで角に欠けが有る。  厚みは10ミリ位しかない。 充分使って
有る様だ。  この砥石の裏に取っ手を付けて 今持っているサンヨーの#4000の砥石に名倉として
予定で購入した。  薄いので 欠けたり割れたりしない様に養生しようと思って居る。  まだ使って無いが
上手く 使えたら報告しようと思う。

卵の黄味の様な色で  もう一つ持っている名倉とよくにている。  実はもう一つ砥石を買ったが これは
人造砥石だろうと思う。  鉋刃の錆びた裏を磨くのに購入した。 いずれ機会が有れば 紹介しよう。
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爪ヤスリ

2024-10-26 09:20:13 | Weblog
10月20日 第三日曜日 高幡不動骨董市に行って来た。  特にこれと言う欲しい物は無いが
これを購入した。 200円だった。  古い爪磨きヤスリの様だ。  新しい物でも千円程度で買えると
思う。  全長は19センチ程度か。 柄は樹脂製の様だ。  何となく昭和レトロな雰囲気が有る。 
柄の下の方に 植物の彫り物が有り 着色されている。  ベースになる樹脂の表面に 昔の万年筆の
軸に使う様な色の樹脂が貼り付けて有る。  

多分昭和に時代の物では無いかと推定している。  ヤスリの部分は少し錆びている。 上手く落とせるか
判らないが 暇な時にやって見よう。 自分の使う爪切りの刃が良くないのか 切った後 滑らかでは
無いので これで整える様にしている。  まあ実用の道具の一種と言えるか。
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東京国立博物館 平成館特別展示 埴輪展

2024-10-25 12:28:01 | Weblog
10月22日 埴輪展を友達と見に行って来た。  物凄く混んでいるのかと思ったが それ程でも無くて
助かった。 東博は久し振りだ。  入場料2100円はかなり痛い出費だ。 中はゆっくり見られたが
出展作品も多く 時間も掛かり少し疲れた。  

群馬県太田市に住んでいた頃に 武人埴輪を入手していた。 太田出土の国宝と どの程度の差が有るか
興味が有った。  結論から言えば 全くの別物と思えた。  私が入手した桂甲の武人埴輪も良く出来て
おり、多分埴輪作家が作った物だろうが  本物は迫力があり切れが有る。

目元の感じや プロポーションも違う様だ。  私の持ってる物は 丁寧に細かく作って有るが 何となく
ぼてっとして 迫力が無い。  まあ仕方ないだろう。  多くの作品を見て楽しませてもらった。
外に出ると既に2時近くで 腹も減り ドッと疲れが出た。  それでも楽しい1日だった。
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近所の木蓮を伐採し製材

2024-10-09 17:52:40 | Weblog
やっと涼しくなって来たが、雨の日が多くてまいる。  予定していた日曜日のクリーンデーも雨で来週に
延期になってしまった。 来週は 用事が有り どうするか迷う所だ。

さて近所の空き家に 知り合いが引っ越して来る。  物干しを設置するので 伸びた木蓮と金木犀を
伐採してくれと言う希望だ。  そこで皆で集まり 庭の木蓮と金木犀を切った。  太い幹はそのまま
廃棄出来ないので もらって置いた。  それを斧で半割にした。  まだ濡れた様に湿り気が多い。

昇降盤とバンドソーを使い 厚さ10ミリ強の板に挽いて見た。  白く芯材と辺材の境目が無いような
感じだ。  少し匂いも有る。  材は白いが 若干黄色味掛かった色の様だ。  これから半年ほど乾燥させる
予定だ。  まだ未乾燥の今の内に 大まかに平面を出して置いた。  

半割材のもう片方が有るので いずれ板にする予定。  これで小型の箱一つくらいは作れるだろう。
都市周辺に有る 集合住宅で育った木蓮は切られて 捨てられる所を 運よく拾われて  何か木製品に
生まれ変わる事になる。  自分では材料費無しで 珍しい樹木を使った木工製品が 作れてうれしい。

これは老人の一人遊び趣味木工と言う事だが、 もう少し格好を付けて 都市木工と 呼んで見ようかと
思って居る。 
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0766 鉋刃 銘 茂兵衛

2024-10-01 21:04:43 | Weblog
町田天満宮骨董市にやって来た。  最近着物や帯その他 布類が多い。  私の好きな 道具類は
少ない様だ。  境内を2度も3度も廻ったが、欲しい物に当たらない。  やっとこの鉋刃を
ガラクタ箱の中から 見つけ出して購入した。  100円だった。 しかし相当錆びた物で 素性も
良く判らない状態だった。

取敢えず 錆を落として 裏出しして裏押しして 研ぎ直して見た。 幅55ミリ 長さ66ミリ程度
だろう。  普通の鉋刃よりかなり薄作りの物だ。  どうも昔の物だろう。 銘を見るが錆に食われて
上手く判読できない。 刃先側に丸に谷の様な刻印が有る。 此処から数ミリで刃先なので 既にかなり
使い込まれた物の様だ。  台も無い。  和鉄に和鋼の鉋刃の様に思うが。  

出来れば 台を打って少し使って見たいが、まだ刃も充分に研げて無い。 柔らかい研ぎ味と言う
事でも無く 結構硬くて中々研ぎ減らない様だ。  上手く使える様になったらまた紹介しよう。

その後に付いて 銘を推定する事にした。  二文字目は兵の文字の様だ。  そこで三文字目は衛だろうと
仮定した。  詰まり〇兵衛と考えた。  そこで兵衛が付く名前を探して見た。  一番使いのが 茂の文字
だろう。   従って 銘は 茂兵衛となる。  読みは ”もへい” になる。  これでどうか。
大胆な推定だが 正解では無いだろうか。

ところで刃を研ぎ直している。  硬いと思ったが そうでも無い様だ。 ちょっと研ぐと直ぐに返りが
でる。  まだ錆の深い所が完全には取り切れてない。  果たして切れるかどうか不明。 台はすぐに打てる
状況ではない。  使うまでには時間が掛かるだろう。  
  
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箱の制作 (パイン材)

2024-09-27 17:42:07 | Weblog
また箱を作った。 蓋も付いている。   材はパイン材だろうと思う。  以前頼まれて楢の棚を
幅を詰めて 下駄箱に改造した事が有る。  その時 これは不要だからあげると言ってパイン材の
棒をもらって来た。  それを薄く裂いて 貼り合わせて箱にした物だ。

寸法は 長手220ミリ 妻手 180ミリ 高さ 75ミリ(蓋を含まず)程度としている。 
塗装は柿渋を使った。  柿渋の容器を出して見ると 中で固まり掛けていた。  煮凝りみたいに
プルプルしていたが、布に付けて 材に塗りつけて見た。  若干赤味が強くなる。  これで暫く置くと
もっと 赤黒くなるだろうと思う。  

四隅は留型にして 雇サネを入れて接着している。  普通はかんざしを入れて剥がれない様に強度を
出すのだろうが、何となくみっともないのでそうしない。  やはり接着だけでは 衝撃や材の収縮で
剥がれる事が有る。  人にやらなければ 剥がれたら貼り直せば良いのだが、自分の手を離れる可能性
が有るので、ある程度雑に扱っても壊れない様にしたつもりだ。  箱の縁にはブラック ウヲルナット
を貼り付けて飾りとしている。  蓋もパイン材だろうと思う。 取っ手はブビンガを使って居る。

接着面積が狭いので 穴を開けて2.8ミリの丸棒を埋め込んで 蓋と接着している。 
蓋は箱本体とピッタリで強くこじらないと開かない。  そういう予定では無かったが、柿渋を塗った時
若干材が膨張したのかも知れない。  乾燥の季節になれば 蓋が収縮して 軽く締まる様になるだろう。
特に加工せず そのまま様子を見よう。

この箱は材料を提供してくれた方に プレゼントする積りで作った。  もう少し様子を見て問題
無さそうなら、渡そうと思って居る。  柾目板で 見た目が地味な箱になった。
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猿の腰掛かな

2024-09-27 09:28:01 | Weblog
9月のもう少しで終わりだ。  一時涼しい日が有ったが、また暑さがぶり返して来た。  それでも夜は
暑くて寝られないと言う事は無い。  もう少し湿度が下がると良いのだが。

夏バテ気味なのか 体調が良くない。  それでも少し散歩に行って来た。 帰り道 近所で切株にこの
通称 猿の腰掛と言われる物を見つけた。  橙色で何となく気味が悪い。  直径は30センチ程度ある
と思う。 薬になると聞く 霊芝と同じ物なのだろうか。  遊歩道の脇にあり目立つが、採取する人は居ない
様だ。  もう少しこのまま放置すると、茶色のキノコらしい色に変化するのかも知れない。

この周辺は駅前再開発のエリアだろうと思う。  太く枯れた木を伐採して 再開発の準備はしているが
計画は中々決まらない様だ。  切られた株には こんなキノコが生えて 目立つ存在だが 通行人は
誰も目を止めない。  古びた団地群に囲まれて 目立つ猿の腰掛だが、周りの雰囲気には 似合わない様だ。

老人が多く 人口減も有るので、再開発はやり難いだろう。  何もしないと 本来のこの周辺の植生に
戻って行くのかも知れない。 それはどんな物なのか。    
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