大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

初めて作る本格的な椅子

2009-10-13 20:47:24 | Weblog
この椅子は障害者が今まで使っていた物が壊れたので、新規に作って欲しいと言う事で始めて作った本格的な椅子です。今までも子供の椅子は沢山作りました。しかし何れもそれらはホゾが直角で作り易い物でした。今回は貫が直角ではない角度で足に差し込まれるのでホゾ作りは面倒です。 まだ完成ではなく製作途中です。高さ90センチ座面までは41センチです。座面は後ろで約2センチさがります。後ろ足の幅は44センチですが前足幅は61センチ有りかなり座面の大きな椅子となります。 その理由はあぐらをかいて椅子に座るからだそうです。 デザインは工房の社長がしました。 簡単なデザイン図だけで作ってくれと持ってきましたが、後からうるさく色々変更注文が来て大変でした。肘掛もありますが、木型を見せるとこれで良いと言いながら、後からどうも気に入らないと変更させられました。 もううんざりです。今回はベニヤに原寸図を描き、そこからか角度を拾って、冶具を作り胴付鋸で切ってホゾを作りました。ホゾは見える表面側を密着させる様に内側を若干透き取ると上手く行きます。材料はレットオークです。 これで六万円で売るそうです。 また注文が来てももう作りたくないです。かなり重くてとり廻しが大変です。 それに作るのは面倒です。材硬く今までのやわな集製材と違い、鉋の刃も良く研いでやらないと削れないので、まあ勉強にはなりました。   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする