大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

両刃鋸 尺一寸 銘 真道 勝雄

2021-03-08 21:04:21 | Weblog
この鋸は先日の富岡八幡骨董市で手に入れた物です。  私としては高い買い物だったと思う。 現在はまだ木々も芽吹き前で、家の廻りの樹木を 植木屋が来て剪定する。 その時太い枝が有れば もらって置く。  先日も欅の強剪定を行ったので、枝をもらって置いた。 それを 色々手持ちの鋸を出して 縦挽きする。  少し鋸には興味が有るので、少し大きめの鋸を 欲しくなった。  この両刃鋸は真道勝雄の物で 結構良く知られた物だが、私はもって無い。  だから一つ手に入れたくて 高いが千円出して購入した。 横挽き歯に一カ所欠けが有る様だ。  まだ余り使い込んで無いと思われる。 だが歯の擦り込み目立ては必要だと思う。  これを目立てに出したら 安く買った意味は無いので 自分で目立てする予定で居る。  まだ目立てはして無いが 取敢えず少し使って見た。 まあそこそこ切れる様だ。 鋸身は割と薄い様に思う。 下手に使うと鋸身を折るかも知れない。 注意が必要だ。取敢えず滑らかに挽けて、曲りも無いようなので 目立てすればもう少し切れると思う。
鋸の柄は総籐巻きになっており、一部には黒いビニールテープが巻いて有る。 これは籐が傷つき 巻がほどけるのを嫌って保護する為だろうか。 余り好きでは無いので いずれ取ろうと思っている。 鋸身を良く見るとサメ肌の様で 鋸巻きの中で錆させたかも知れない。 やはり色々欠点の有る鋸の様に思う。

これは諏訪で作られた鋸だと言う。 業者は既に廃業したどこかに書いて有った。 諏訪や茅野当りは鋸生産は盛んだったが 今は殆ど無いと思う。 私の故郷の隣の県になり 良く知っている。  寒天なんか作る寒い所だ。 今は大半を機械で切るので使う機会も少ないだろう。 重労働で効率も悪いと言われて来たが 実際上手く使えば それ程でもない様に思う。 自分で上手く目立てさえできれば、有効な道具だ。 だが目立ては難しい。  自分は 刃を擦り込む程度しか出来ない。 いつかは誰か本職に習いたいとは思うが、そう言う機会は無い様だ。  取敢えず独学でやろうか。 

その後縦挽き刃の目立てを行い 椿の枝を縦に挽き割りして見た。 まだ生木である事も有り割と簡単に挽けた。 以前使った中屋雄造正直の鋸より更に切れ味は良い様に思う。 これはなかなか使える鋸だ。 買って来て良かった。(2021/03/10)
コメント
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