この鋸は 大分前の事になるが、東郷神社骨董市で手に入れた物だと思うが。かなり錆びていた物をサンドペーパーで錆を落とし 何とか使えるようにした。しかし写真に写らない面は相当錆にやられている。 柄の籐は私が巻いた。 自分で少し目立てしてみたが、やはり切れない。 これで竹釘を打ち その頭を切るのに使っていたが、ボンドが刃に付いて 余計切れなくなった。やはり目立てに出さないと駄目だろうが、そんな良い物では無いように思うし、恐らく買った値段より高い目立て料を取られる可能性が高く そのまま現在に至る。
この定規は私が作りました。 数年前になると思うが、木工を習っていた工房で2丁作り、1丁は私が もう一丁は工房の主に記念に渡した。 材は桜を使った。この材は 多摩動物園の昆虫館を作る時に切り倒した桜材を植木屋からもらって、材に引いて乾燥させた物だと、工房の主は言っていた。 この工房主は多摩の地元の植木屋と酒場で懇意になり、切り倒した廃棄材を貰い受けて有効活用する為に、木工屋になったと豪語する変わった人だ。 しかし材の主な物は楢やクヌギだったが切り時が良くないのか、かなりの虫食いと酷い曲がりで、まともな家具には使えそうも無い。 それでも大切にしていた。 桜の板もするめ烏賊の様に反っていた。しかし 定規にしてからはそれ程 反りは無いようだ。
椅子がやっと完成した。今回も道具の話では無い。 しかし思ったより格好良い椅子になった。 客が待ちかねてるから早くと、言われて急いで作った。 だから座面の掘り込みは浅く簡単に済ませた。 最初はゆっくり作れと言ってたが、ある日から早くしてくれと言う事が変わった。 何とか大きなミスも無く出来てよかった。 これが作れれば、一応椅子は作れると思う。但し耐久性はどうだろうか。 3年もするとホゾが緩む事が無いと良いのだが。今回は胴付鋸が活躍した。 集めた道具が実際の製作に役に立った。これならもう一丁 胴付鋸を目立てに出して整備しようかと考えている。 次もまた椅子を作って見るか。 椅子の名称があぐら椅子となっているのは、この椅子にあぐらをかいて座る事が出来る様に作ったからです。と言っても座面が少し普通より大きいだけですが。 明日には客の所に持って行く事になりました。
この椅子は障害者が今まで使っていた物が壊れたので、新規に作って欲しいと言う事で始めて作った本格的な椅子です。今までも子供の椅子は沢山作りました。しかし何れもそれらはホゾが直角で作り易い物でした。今回は貫が直角ではない角度で足に差し込まれるのでホゾ作りは面倒です。 まだ完成ではなく製作途中です。高さ90センチ座面までは41センチです。座面は後ろで約2センチさがります。後ろ足の幅は44センチですが前足幅は61センチ有りかなり座面の大きな椅子となります。 その理由はあぐらをかいて椅子に座るからだそうです。 デザインは工房の社長がしました。 簡単なデザイン図だけで作ってくれと持ってきましたが、後からうるさく色々変更注文が来て大変でした。肘掛もありますが、木型を見せるとこれで良いと言いながら、後からどうも気に入らないと変更させられました。 もううんざりです。今回はベニヤに原寸図を描き、そこからか角度を拾って、冶具を作り胴付鋸で切ってホゾを作りました。ホゾは見える表面側を密着させる様に内側を若干透き取ると上手く行きます。材料はレットオークです。 これで六万円で売るそうです。 また注文が来てももう作りたくないです。かなり重くてとり廻しが大変です。 それに作るのは面倒です。材硬く今までのやわな集製材と違い、鉋の刃も良く研いでやらないと削れないので、まあ勉強にはなりました。
今回も道具とは関係ない話だ。もう15年ぐらい前になるか。 私が仕事で香港にいた時、休みの日にホテルの近くに有るトム・リーの楽器屋でリコーダの楽譜を購入した。 その時に楽譜を入れてくれた袋がこれで有った。 1994年8月21日午後2時頃のことだった。 袋に領収書が入っていたので、明確だ。九龍にある結構大きなお店だった。 その楽譜は今でも時々取り出して吹いてみる事がある。今日は雨で休みなので 楽譜を整理していてこれが出て来た。 懐かしい思い出だといいたいが、仕事は余り上手く行かず ストレスの多い出張だった。 いやな思い出の方が多い。 香港で遊んだと言う思いではないから、殆ど仕事ばかりだったろう。 そう言えば ホテルに楽器を持って行き少し演奏してみたが、やはり落ち着かず楽器が手に付かない。 気分的に楽器など吹く気分ではなかった。
この椅子は女房の友達から頼まれて作った物だ。 それまでまともな椅子は作った事は無い。 食堂で使う椅子と言う事で背もたれは低くし腰の辺りを軽く支える程度の物で作った。 工房の余り材料なのでブナの35ミリ板を使っている。 今は結構良い色に焼けていると思う。 これを見ると何となくちびまる子(TVで放映している漫画)を思い出して、ちび丸子の椅子と命名した。 何となくそんな雰囲気がある。 座の四隅に30ミリ丸棒を差し込んだ椅子で結構座り易いと思うがどうだろうか。 今もあぐらをかいて座れる椅子というのを作っている。 出来たら紹介したい。