業者の持ってきた、箱の中に鉋が数丁入っていた。 しかしどれも酷い状態だ。 すぐ使えそうな鉋も有ったが、それは別にしてあり、高い値段が付いていた。 高い物は買う気は無いから、箱の中の 錆鉋を見ていた。 すると中に 赤錆で銘も読めない酷い鉋刃が転がって居た。 それも小鉋の刃の様だ。 まあ自分で台を打てば良いと考えて その錆びた鉋刃を購入した。 200円だった。 帰って錆を落とすと 国秀の鉋刃で幅42ミリ有った。 錆も落ちたし 先端部分の裏も若干錆に食われて入るが、安かったので満足だ。 使いながら研ぎ減らせば良いと思う。 小鉋の切れる物が無かったので、これが切れれば嬉しい。 良い物が手に入った。
今日は天気が良いから、調布布田天神骨董市を覗いて見た。 人も何時もより多い様だ。 何時もの業者からこの鑿を購入した。 200円だった。 大分使い込んで有るが、まだ十分使える。 錆を落として少し研いで見た。 結構柔らかな研ぎ味で 良い。 先は細かい欠けが 有り、なかなか研ぎあがらない。 まだもう少し研ぎは必要だが今日此処までとした。 久国は聞いた様な銘だが、知らない。 形も崩れて無いし これは購入金額から考えれば、良い物が手に入ったと思う。
先日 湯河原に遊びに行った帰りに 大雄山最乗寺に行った。 此処は1394年開山の曹洞宗の寺で 福井の永平寺 鶴見の総持寺に次ぐ寺格の寺だそうだ。 大した物だ。 この寺の守護神としての天狗は有名らしい。 最乗寺山門を少し下った所に幼稚園が有った。 この幼稚園の門に天狗が居たので珍しいから写真に撮ってみた。 左右一対有るが なかなか可愛く出来ていて 子供達にも人気が有りそうだ。 小田原から大雄山線で終点からバスで行けるが、歩いても良い所だ。
先日行った 町田天満宮骨董市で福島から来る業者から この鉋刃を入手した。刃幅 65ミリ 全長66ミリで 台が無く刃単体で転がっていた。 銘は初友なので 初弘の系統の鍛冶屋の作品だと思う。しっかりした出来で 表なじみ部分に縄目の様な筋が4本刻まれている。まだ 鋼は少し残っているが 既に使い切った感じだろう。 少し研いで見たが それ程柔らかい研ぎ味では無い。 刃先が斜めに研がれていたので修正した。 台に入れて使って見たいが無理かも知れない。 研ぎ上がったら このまま引き出しに入れて保管して置こう。 こう言う物が数個ある。
ついでに 一宮町の桃の花も見に行った。 此処は釈迦堂博物舘の隣にある桃畑。 その中に小さな売店を出して お茶や饅頭を売り そこから眼下に広がる桃畑の様子が見られる場所。 既に桃も満開に近い。 白い花はプラムだろうか。 中央高速道が眼下に見渡せ、下には石和 塩山の町並みが見える。 此処は二度目だが良い所だ。 しかし いつの間にか こう言う売店も回りに3軒も出来て、すっかり観光地化した。 春の天気は気まぐれだ。 こうして 天気の良い日を狙い 車で見に行ける 近い所は良い。 こう言う気まぐれ小旅行は何時まで続けられるだろうか。 帰ると矢張り疲れが出て、ぐったりだ。
今年もわに塚の桜を見に行った。 此処は山梨県 韮崎市 神山町と言う場所で この桜だけが 一本独立して立つ。 既に昨日の雨で 花びらは廻りの田圃に舞い落ちていた。 江戸彼岸桜と言われ樹齢300年の立派な樹形を見せている。 廻りはすっかり春の装いでスミレ、タンポポが咲いている。 平日と言う事も有るが、余り知られて無いためか、人が少ないのが良い。 実にのんびりした田舎の春だ。
4月になった。 町田天満宮骨董市に行った。 鉋3丁を 売っていた。 どれも状態は良くない。 値段は どれも千円だという。 台は割れているし 刃は錆びているし少し迷ったが、この鉋を買って来た。 買った二寸の鉋は 台頭に大きな割れが有り 台は使えそうも無いが、二寸は幅広鉋だし、プロの仕上鉋に使う物だろうから、そこそこ丁寧に作って有るだろうと思い買って見た。 しかし私の手では 十分掴み切れないが それもまた良しとた。 台は割れを釘を打って繕って有ったが、全然効いて無いので抜いて ボルトを入れて締め直す事にした。 それだけでは不十分なので 台下端に契りを2個入れて刃のなじみ部分の圧力で 膨らまない様にしてみた。 取敢えず刃も研ぎ直して この台で試し削りして見て切れそうなら 別の台を準備しても良い。 松弘は聞いた事の無い銘だ。 松の形に中に 松弘と刻印してある。 この雲の様な 岩のような 松の幹の肌を現すような模様は何処かで見て気もする。 それを頼りに探すと作った鍛冶屋を特定できるかも知れないが、今はまったく不明。 まあ暫くはこの鉋で楽しめそうだ。裏刃には梵字の様な物がある。 皆はこれ スキーしてるんじゃ無いのと言うやつもいた。