あなた
暦のうえでは、今日が「春」のはじまり。
午前中は暗く・重く・「春」らしさの一欠けらもなかったけど、今はお陽さんがしかたなげに、雲のきれまから光だけを、
庭に投げかけています…鈍く、淋しげに、ボンヤリ~と。
「立春と正月」
古来は、自然の景色の変化から季節の移り変りを把握する「自然暦」を使用していました。
飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えられると、冬至が年の分割の起点と考えるようになり、
立春を一年の初めとして暦が作成されるようになりました。
明治時代に改暦が行われるまでは、立春は正月とほぼ同じ頃に重なっていたため、現代でも正月に「早春」や「新春」といいます。
「立春大吉」で厄祓い
立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。
この文字は、縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないです。
また、立春以降に初めて吹く南よりの強風を春一番〔はるいちばん〕と呼びます。
月の満ち欠けをもとにした太陰暦の日付と季節感のずれをなくすために、太陽の動きを基にして中国であみ出されました。
太陽の高さが最も低くなる「冬至」、最も高くなる「夏至」、その間の「春分」と「秋分」。
この4つを基準にして1年を24等分したもので、およそ15日おきになります。
二十四節気には、それぞれの期間の季節の変化を天候や生き物の様子であらわした名前がつけられています。
改めて読んでみると、知っていたような?知らなかったような?
いずれにしても、チョッピリでも、春が近づいてくれるのが!ウレシイ…
でも、実際の春はまだまだ、遠く…だからこそ鶴首の首で~春を待ちます。
「春よこい~早く来い…」