『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”中原中也”の詩集より…

2014-02-13 15:29:32 | Weblog

 

                             

     あなた

 ツバキの一片が潔よしと花瓶の横に、ヒッソリと佇み、より一入花の美しさが際立っている。

 人間もそんな風に生きられたら…

 そうには、なれないけれど足手纏いにだけはならないで、終わりたい。

 

 未来永劫まで、続くであろう自然界!そのお天気でさへ、今日の様に晴れたり、曇ったり、雪が降ったりと

 目まぐるしく変わるのだから…やっぱり大変…

 

 この、2・3日…出かけました、特に何をするわけではないのに…

 なんだか、どっぷり疲れ、掃除と洗濯がすんだら、もうなにもしたくなくって…

 ストーブを背にただ「ボウ~」と、「今日も終わるんだなぁ」って…

 庭の雪が随分少なくなったな…ってみてます、ただボンヤリと。

 

 本を読む気力もない…どうしたのかな?

 

 

          閑寂

 

         なんにも訪(おとな)ふことのない、
         私の心は閑寂だ。
         それは日曜日の渡り廊下、
         ――みんなは野原へ行つちやつた。

 

         板は冷たい光沢(つや)をもち、
         小鳥は庭に啼(な)いてゐる。
         締めの足りない水道の、
         蛇口の滴(しづく)は、つと光り!

 

         土は薔薇色(ばらいろ)、空には雲雀(ひばり)
         空はきれいな四月です。
         なんにも訪(おとな)ふことのない、
         私の心は閑寂だ。

 

 中原中也の詩集より~~

 わたしの心の中にも風が吹き、雪が降ってます…

 あなた、でも静かに今日の日の帷が降りてきます。またね…