『美しい言葉』
美しい言葉とは何だったのか。
画面は美しいと思われる薔薇一輪が描かれ、その上方に煙か霧状の薔薇が拡散したように描かれている。香りと受け取るべきか、霧散する気体状の薔薇の形状である。
その上の方には三日月が、南中している。いったいこの時空はどう捉えればいいのか…背景のブルーは海と空なのか、区別を暗示する線状は水平線の違いない。
三日月の南中は太陽と重なり見えないのではないか。
要するにこの三日月は嘘である。
『美しい言葉』とは、存在するが、霧散するような実態の無いもある。
写真は『マグリット』展・図録より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます