続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

鈴木しづ子(私的解釈)月の夜の。

2021-06-17 07:00:44 | 鈴木しづ子

   月の夜の蹴られて水に沈む石

 皓々とした月明かり、誰もが家の中で安らぎ寛ぎ眠るころ、わたしはひとり月影に立っている。
 違う、どこかが違う、道を外したのだろうか。そんなはずはない・・・わたしは生きている、なお、それでも・・・くりかえす煩悶。
 闇夜の石、手に持つまでもなく、ため息交じりに蹴ってみる。当然のごとく水底に沈んでいった石。石が浮き、軽い葉が沈むと聞いたことがあるが、そんな不条理は通用しない。

 理の当然、石は水に沈むという条理。この世の常に逆らっては生きていけないと、己を嘲笑う。


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