続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

鈴木しづ子(私的解釈)風鈴や。

2021-07-21 07:12:08 | 鈴木しづ子

   風鈴や枕に伏してしくしく涕く

 風鈴の音! ガラスに触れる金属音・・・なぜか巡礼の鈴の音にも似た音域がある。
 一つ積んでは父のため 二つ積んでは母のためと、心もとなく石を積み重ねていくような寂寥感、そして孤独。

 風なき風の音、胸の底よりこみ上げる恋情、伏した枕に忍び寄るのは風だけ。泣いてみようか、母に叱られた子供のように、しくしく涕いている。


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