続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』41。

2013-07-28 15:24:06 | 宮沢賢治
「あゝ、きっと四枚ぐらゐにまたがってるねえ。」
「その地図で見ると路でも林でもみんなわかるの。」
「いくらか変ってゐるかもしれないがまあ大体はわかるだろう。ぢゃ、お礼にその地図を買って送ってあげようか。」
「うん、」子どもは顔を赤くして云ひました。


☆詞(ことば)を毎(そのたびごと)に質を図って兼ねている。
 露(あらわれる)末(終わり、果て)の辺(あたり)が題(テーマ)の他意(他の考え)である。
 霊(死者の魂)が千(多く)渡るのに陪(おともをする)喪(とむらい)である。
 私は信仰の釈(意味を解き明かす)を運/めぐらせている。

『城』1346。

2013-07-28 14:57:42 | カフカ覚書
「それにしても、きみたち、いやに手まわしが早いんね」と、Kは、こんどは女中たちに大いに好意を感じて言った。

 早い/eilig→ahnlich/似ている。
 こんど/diesmal→dies mal/この、傷痕。
 大いに/sehr→Seher/予言者。
 好意/zufrieden→frieren/凍りつく、ひやりとする。

☆「それにしても、きみたち、似ているんだね」と、Kはこの傷痕は権力の存在に凍りついて言った。

分からないの?

2013-07-27 06:38:24 | 日常
 アリゾナはフェニックスに住む月江姉さんへの手紙を持って郵便局へ寄った。
 土曜日の電話を受けての手紙なので一刻も早く着くように、「速達で」と頼んだら、
「こちらでは出来ないかもしれません」というので驚いて「ええっ」というと、仕方なさそうに受話器を取り、どこかへ連絡。

 受話器を持ったまま、郵便業務に関する分厚い本を指で括っている局員さん(婦人)・・・電話は通じているのかいないのかさっぱり・・・話が進行しない様子。
「国際郵便を速達で送るには・・・・アメリカです」
 何か話しているようではあるけれど、話は進展しないどころか再度受話器を持ったままその本のページを当てもなく括っている局員さん。

 待ち合わせの十一時を廻ってしまったのを見て、(ああ、もう十分も電話をかけても分からないなんて・・・)

「普通郵便でいいです。昔二ヶ月近くもかかって着いたことがあるので心配なだけですから」
「普通郵便でも一週間くらいで着きます」と、若い局員さん。

 受話器を持って相手の返答を待っていた局員さんは「そうですか、済みませんねぇ、今度は調べておきますから」と。

 アメリカへは110円切手で届く。安くて便利・・・でも、それ以上の速達って無いのかも知れない。分からないのではなく、アメリカへの速達なんていうものは無いのかも知れない。

 訳の分からない無理をお願いしたわたしの方に非はある!という気が今はしている。
(しかも手紙の内容は、インターネットのメールアドレスなんだから、大笑い)

『ポラーノの広場』40。

2013-07-27 06:31:05 | 宮沢賢治
「いゝや、イーハトーボォの野原は広いんだよ。霧のある日ならミーロだって迷ふよ。」
「さうさねえ、だけど地図もあるからねぇ。」
「野原の地図ができているの。」

☆夜に現われる講(話)は夢の化(形、性質を変えて別のものになる)の冥(死後の世界)である。
 智(物事を考える能力)を図る夜の幻(まぼろし)を、字で吐く(言う)。

『城』1345。

2013-07-27 06:11:11 | カフカ覚書
女中たちは、はやくも部屋の模様替えをするために自分たちの持物をもって押しかけてきたのである。教師は女中たちが相手がだれであろうと道をゆずろうとする気配を見せないので、そのあいだをくぐり抜けていかざるをえなかった。フリーダもそのあとについていった。

 部屋/zuimmer→Thema/テーマ。
 模様替えをする/einzurichten→Ahn zurichten/先祖、痛めつける。

☆権力は先祖を痛めつけるために、テーマを再び整えてきたのである。彼(教師=空虚/空気)は権力を誰も避けようとしないので、その間をすり抜けねばならなかった。フリーダ(平和)もそのあとに続いた。

地域全体の老い。

2013-07-26 06:32:17 | 日常
 この辺りで遊んでいた子供たち・・・皆とはいかないまでも大半は他のエリアに移り住んでいる。だから世代交代というより親の世代が取り残されたという感が強い。

 気づかないうちに忍び寄ってきた老い。まさか・・・わたしも?(そう、わたしも)高齢者の仲間入りを果して早二年目。近隣見回しても同じように年を重ね、綻びの見える身体を庇いながら暮らしている。

 あんなに元気に子供の名を呼び叫んでいたAさんも背が丸くなり白髪、(わたしと同じで)食べることには旺盛の報いでお腹が・・・。
「散歩しなくちゃと思って出てきたんだよ。行く所といったら病院くらいのもんだし・・・」と寂しく歯の欠けた口をあけて笑った。同じ年・・・自分を見ているような・・。

 軒並み・・・糖尿病、ガンの手術、脳溢血、骨折、ノイローゼ(うつ病)、関節痛・・・少なくとも二十年前には考えられなかった現象。(前触れはあったかもしれない)


 町内会を抜ける人もチラホラ・・・(回覧板を回すのも、もう面倒だから)(会費を払っても別になんのこともないし・・・)

「病院代が高くて払いきれないから、分割にしてもらったわ。生活保護はこの家を売らなくてはならないからぎりぎりの選択」というBさん。

 商店街も消滅の危機。ポツンと残った肉屋さん「特売の牛乳(98円)を家族で(車で遠方から)来て7本も買っていく人がいるから、牛乳の特売日をずらしたり戻したりしているの」と。

 
 ため息が出ることばかりの情報・・・。
 突き抜けるような朗報はないものだろうか。

『ポラーノの広場』39。

2013-07-26 06:24:12 | 宮沢賢治
「どうして。」
「だってぼくたちが夜野原へ出てゐるとどこかでそんな音がするんだもの。」
「音のする方へ行ったらいゝんでないか。」
「みんなで何べんも行ったけれどもわからなくなるんだよ。」
「だっえ、聞こえるくらゐならそんなに遠い筈はないねぁ。」


☆野(未開)の夜の幻(まぼろし)を推しはかる。
 隠れた因(物事が生じる原因)を包む考えは、化(形、性質を変えて別のものになる)の考えの分(文章)であり、縁(つながり)を括(一つにまとめる)。

『城』1344。

2013-07-26 06:02:40 | カフカ覚書
「じゃ、あすの朝、検分にいきます」と、教師は言って、フリーダが助手たちをさがしにいくためにあけたドアから出ていこうとしたが、女中たちと鉢合わせになった。

 検分/revidieren・・・改正する。
 あけた/geoffnet・・・解放。
 女中/Magden→Macht/権力。

☆「改正は早いかもしれない」と、教師(空虚)は言った。企てを望む国への合図を歓迎し、フリーダは開ける(解放)ように(通じる)、権力にぶつかっていった。

健康志向。

2013-07-25 06:43:29 | 日常
 苦瓜(ゴーヤ)が次々大きな実を付けているので毎日収穫。夫は端から拒否し首を振っている都合上わたし一人で消却/食べている。毎日チャンプルーまがいのものを作っていては面倒だし、飽きてしまう。

 そこで毎日ゴーヤジュース(ゴーヤ+牛乳+蜂蜜orバナナ)。
 
「それって、美味しい?」
「・・・」
 美味か否かは問題ではない。身体に良い(らしい)ということが大きくわたしを動かしている。これさえ飲めば健康で笑っていられる(はず)というポリシーが大切なのである。

 日常の食事・・・五穀米を入れ、押麦を混ぜ、箸の進まないご飯を炊き上げている。野菜中心、赤・青・黄色と指で念を押している。青汁を飲み、グルコサミンを服用し・・・あとはどうしたらいいの?という感じである。


 でもでも・・・間食が止まらない。運動器具は二階に用意してあるのに素通り。運動嫌い。(ため息)

 健康志向を心掛けているけれど、肝心の運動がままならず、基本の食事を減らした分、間食で補っているという体たらく。

 健康で年を重ねたい! 現今唯一の願望ではある。

『ポラーノの広場』38。

2013-07-25 06:28:16 | 宮沢賢治
「あゝさうだ。わたしも小さいとき何べんも聞いた。野はらのまんなかの祭のあるとこだらう。あのつめくさの花の番号を数へて行くといふのだらう。」
「ああ、それは昔ばなしなんだ。けれども、どうもこの頃もあるらしいんだよ」


☆照(あまねく光があたる=平等)の価(ねうち)を問う也。
 再(かさねて)化(形、性質を変えて別のものになる)を番/くみあわせて、迎/むかえる。
 枢(物事の重要な所)は、業(善悪すべての行為が将来及ぼす影響)の責(なすべき仕事)を考えている。