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ブッシュ再選、不透明要因解消で、買い安心感  No147

2004-11-04 12:49:36 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表


早々と米大統領選でブッシュ再選決定、買い安心感が台頭した。

 今朝の日米の株高は、相場の世界では、不透明感が
払拭されることがいかに投資家に買い安心感を与えるか
ということを分かり易く証明してくれたようだ。

 NYダウが100ポイント以上上昇、つれて今朝の日経ダウも
朝方100ポイント近く上昇したあと調整がはいり、高値圏での
もみ合い相場が続いている。

 NYダウが上げ相場に転換する見方は少ない。
年明け早々に発表される米大統領による年教書ふくめ、
再選とはいえ、2期目に入ったブッシュ政権が、何を残し、
何を変えていこうとしているのかを見極めたいとする
空気が強いようだ。NYダウの先行きについては冷めた
見方が多いのが特徴である。

 為替相場は、選挙前の1ユーロ=1.2657ドルから
ブッシュ再選報道のあと再びドルは売られ、
1ユーロ=1.28ドルで取引を終えた。対円では
一気の円高には日本政府の円高阻止介入ありとの
警戒感から1ドル=106円で様子見が続いている。

 たた米ドルは、巨額の双子の赤字という、喩えて言えば
巨大な活断層の上に住んでいるようなものだからだ。
ひとたび地盤〔ドル〕が崩落すれば、それが引きがねと
巨大地震〔大幅ドル安〕が発生してもおかしくない
状態にあることには変りはない。

 原油相場は、大統領選前2日間に大きく売り
込まれていた反動もあり、ブッシュ再選で買戻しの
動きが出て、バレル51ドル台まで戻した。

 原油専門家の見方では、このあと3ドル、4ドルと
上げないかぎり、相場の流れは変らず、再び
40ドル台へ値下がりしたあとは、根強い世界の
原油需要に支えられて、高値安定の状態で
推移するものと見られている。

 目先の原油相場については、見方が分かれている
ようだ。

 供給不安を材料する向きは、11月2日、イラクの
パイプラインが爆破されたこと、ナイジエリアでのストライキ
再発の危険性が指摘されていることを材料にして
相場を上げようとする動きである。ブッシュ再選も
値上げの追い風材料に利用するであろう。

 ただ原油相場がこのまま1本調子で上昇するかについては、
ひところのような供給不安が後退したとの見方が増えて
おり大きく下げる事はないが、落ちついた動きに変ると
見方が一般的である。

 米国政府が、発表した米原油在庫が予測以上に増えた
こと、メキシコ湾油田のハリケーンの被害が収束したこと、
原油輸入がここへ来て増加していることなどを材料に
供給不安は少なくなっていることを材料に流している。
 
 テロ攻撃もなく、集計作業にも一部のオハイオ州での
未確認要素は残すものの、新しい米大統領が決まった。
宴が終わった。酔いが冷めたあとどうなるか。

 株式市場、為替相場、原油相場いずれについても
目を離すことは出来ない。(了)


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